今どき100万円! 憧れのSUV、4WDと財布にやさしいレギュラーガソリンで、こんな3台どうでしょう? 【モーターファンおすすめ中古車】2024年6月版

いまだ人気の衰えないSUVは憧れのマト。新車では手が届かなくても、中古車なら狙えるSUVは意外と少なくありません。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、無謀にも(?)今どき100万円で狙えるお買い得なSUVを3車種ご紹介しましょう。

1.トヨタ RAV4(3代目 XA30W型 2005年~2016年モデル)

RAV4 G 4WD

おすすめグレード: 2.4L G(4WD)(中古車価格帯: 77万円~113.3万円)

3代目RAV4は新開発のプラットフォームを採用、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキなどが一新されて2005年に登場したミドルサイズのSUVです。息の長いクルマだったため、中古車市場でもタマ数は多く、比較的好みの車種が選びやすいでしょう。また、100万円の予算内でもFFの2WD車だけでなく4WD(四輪駆動)車を選ぶことが可能です。2008年9月のマイナーチェンジで外観が変更されているので、好みに応じて前期か後期かを選ぶという選択肢もあります。さらに業務用や作業車として使われていた個体も少なくないため、時おり特殊な仕様の個体を目にすることもあります。

RAV4 X 2Wd

3代目RAV4は海外では非常に人気が高かったため様々なエンジンが搭載されましたが、日本国内仕様では、燃費性能とパワーのバランスが良さに定評がある2.4L 直列4気筒DOHCエンジン(2AZ-FE型)のみの搭載となり、これに7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付Super CVT-iが組み合わされます。SUVにしては室内空間は比較的広く、リヤシートを倒すことで大きな荷室を確保できます。内装の質感も向上しており、快適な乗り心地を実現しています。また、先進の安全装備や快適装備が充実しており、基本的な装備に加えて様々な装備がが標準装備されています。

もちろん欠点が無いわけではありません。実車オーナーにアンケートを実施している『モーターファン ユーザー・アンケート』によると、他の競合SUVと比較すると内装の質感は平凡で高級感に欠けるという声があります。特にプラスチックの使用が目立つため、いささか高級感に欠けるようです。また、他の同クラスのSUVと比べて後部座席の足元スペースやヘッドルームがやや狭く感じ、快適性が劣るという声もあります。さらにサスペンションの設定が硬めなため、特に悪路や長時間のドライブでは快適性に欠けるという指摘もあります。

ともあれ総じて3代目RAV4は、パフォーマンス、快適性、実用性が高く評価されており、ファミリーカーとして、あるいはアウトドアアクティビティに適した信頼性の高いモデルとしておすすめできます。

RAV4 G 4WD

詳細スペック:G(4WD)/ACA31W型

全長×全幅×全高(㎜)=4335×1815×1685
ホイールベース(㎜)=2560
エンジン:2.4ℓ 水冷直列4気筒DOHC
駆動:4WD
最高出力:170ps(125kW)/6000rpm
最大トルク:22.8kgm(224Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1520
新車価格:237.3万円
※2005年発売当時のスペック

2:ホンダ CR-V(4代目 RM1/4型 2011年~2018年モデル)

CR-V 20G

おすすめグレード:24G(4WD)(中古車価格帯: 86.2万円~109.5万円)

4代目CR-Vは2011年委登場したミドルサイズのSUVで、デザイン、パッケージング、メカニズムのすべてがさらに大きく進化し、滑らかで高効率な空力ボディや優れた燃費性能と乗り心地を誇ります。先代モデルでは存在しなかった2.0L直列4気筒DOHCエンジン(R20A型)が復活し、2.4L直列4気筒DOHCエンジン(K24A型)搭載車との2本立てとなりました。これらのエンジンは日常の運転から長距離ドライブまで快適に対応する、高い燃費性能とスムーズな加速性能が評価されています。2.0Lはトルクコンバーター付CVT、2.4Lは5速ATとの組み合わせになります。100万円以下という条件でも2.0Lだけでなく2.4Lも狙えますので、悩ましいところでしょう。やはり本命は2.4Lでしょうか。また、駆動方式もFFの2WDと4WDが用意されていますが、こちらも100万円以下で4WD車が狙えますので、やはり悪路での走破性や雪道での安定性に優れた4WD車が本命でしょう。

ボディサイズは先代モデルより若干小さくなったものの室内空間はさらに広くなり、快適性が向上しています。後部座席はサイドライニング部のレバーやシートクッションサイド部のストラップを引くだけで、シートクッションが持ち上がると同時にシートバックとヘッドレストが格納される仕組みで、簡単に広くフラットな荷室を作り出せ、多用途に使用可能です。また、インテリアの質感も向上しており、上質なドライブを楽しむことができます。車両安定制御システム(VSA)、ヒルスタートアシストなど、安全装備や便利機能も充実しており、全モデルに標準装備されたアイテムも多く見られます。

CR-V 24G

もちろん欠点が無いわけではありません。利便性と快適性をもたらすとしてHondaインターナビとセットでメーカーオプション設定された『センターディスプレイ』ですが、『モーターファン オーナーアンケート』によると、タッチスクリーンの反応が鈍いとか、メニュー構造が直感的でないといった不満の声が聞かれます。また、スポーティな走行性能を求めるドライバーには運転に物足りなさを感じることがあるようです。ステアリングのフィードバックが少なく、ハンドリングが平凡だという声が聞かれます。さらに、シートのサポートが不足している、あるいは座り心地が固いため長時間のドライブには適していないといった声もあります。加えて静粛性を重視するユーザーにとっては、高速道路走行時のロードノイズや風切り音が大きいと感じることがあるようです。

総じて4代目CR-Vは、その信頼性と実用性の高さから、多くのファミリーやアウトドア愛好者に支持されています。エンジン性能や快適性、装備の充実度がバランスよく調和したモデルと言えるでしょう。

CR-V 24G

詳細スペック:24G(4WD)/RM4型

全長×全幅×全高(㎜)=4535×1820×1685
ホイールベース(㎜)=2620
エンジン:2.4ℓ 水冷直列4気筒DOHC
駆動:4WD
最高出力:190ps(140kW)/7000rpm
最大トルク:22.6kgm(222Nm)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:5AT
車重(kg):1540
新車価格:275万円
※2011年発売当時のスペック

3.スズキ エスクード(3代目: TA74W / TD54W / TD94W / TDA4W / TDB4W 2005~2017年モデル)

エスクード 2.4XG

おすすめグレード: 2.4XG(4WD)/TDA4W型(中古車価格帯: 64.9万円~113.6万円)

2005年に登場した3代目エスクードは、後輪駆動のベースレイアウトや副変速機を備えた本格的な4WDシステムの採用など、初代から続くエスクードのオリジナリティを継承したうえで、先代モデルのラダーフレーム構造から“ラダーフレームビルトインモノコックボディ構造”と呼ばれるフロアパンにラダーフレームを溶接したラダーフレーム一体型モノコックボディへ、リヤサスペンションも一気にマルチリンクの独立懸架へと変更されてブラッシュアップがはかられています。もちろんこの3代目も世界戦略車で、海外では『グランドビターラ』の名前で知られています。

製造販売期間が12年とたいへん息が長かったため、3代目エスクードには大きく分けて前期型と後期型があり、搭載エンジンも前期・後期をあわせると、1.6L直列4気筒DOHCエンジン(M16A型)、2.0L直列4気筒DOHCエンジン(J20A型)、2.4L直列4気筒DOHCエンジン(J24B型)、2.7LV型6気筒DOHCエンジン(H27A型)、3.2LV型6気筒DOHCエンジン(N32A型)が搭載されています。これらのエンジンは、パワフルな走行性能と高い耐久性を兼ね備えており、多様なドライビングニーズに対応します。

エスクード クエーサー

ただし中古車市場で100万円以下という条件では、2.0Lあるいは2.4Lの直列4気筒エンジン搭載車に限定されるようで、1.6L車は短期間しか販売されなかったため、逆にレアなようです。また、組み合わされるトランスミッションには5速MT、5速AT、4速ATの3種類が用意されています。ボディは3ドアと5ドアがありますが、3ドア車は販売期間が短かったため、こちらもレア車になるようです。現在、中古車市場では5ドアボディの2.0Lあるいは2.4Lの4速AT車で、具体的には2.0Lでは2005年の発売当初から、2.4Lでは2008年6月に設定されたXGグレードのクルマが比較的多く見られるようです。

中古車市場で大勢を占める5ドア車の室内は相応に広く快適で、意外にも質感の高い内装素材が使用されています。また、後部座席を倒すことで大容量の荷室を確保できます。安全装備や快適装備も充実しており、ABS、EBD、エアバッグなどの基本的な安全機能に加えて、クルーズコントロールなども搭載されています。また、4WD車は優れたオフロード性能を持ち、アウトドアアクティビティに適しています。なんだかんだと言っても、やはりエスクードの魅力は、この悪路での走破性能の高さに尽きるでしょう。

もちろん欠点が無いわけではありません。『モーターファン ユーザー・アンケート』によると、たとえば内装は、一部の特別限定車では突出したものがあるものの、やはり大衆SUVの域を脱するものではないとのこと。また、硬めのサスペンションは路面の凹凸を拾いやすく、特に悪路での乗り心地は快適とは言えないようで、長時間のドライブでは疲れやすいと感じることがあるかもしれません。さらに、ステアリングフィールが重めで、特に低速時の取り回しがしにくいと感じたという声もあります。これにより市街地での運転が煩わしく感じることがあるようです。また、他の同クラスのSUVに比べてオプション装備の選択肢が少なく、カスタマイズの幅が狭いという不満の声もあります。特に、最新の安全装備や快適装備が不足していると感じることがあるようです。

ともあれ3代目エスクードは、力強いエンジン性能、相応に快適な室内空間、相応に充実した装備を兼ね備えたモデルです。特にオフロード性能が高く、多様なシーンで活躍できる機動性と信頼性の高いSUVとして、多くのユーザーに支持されています。

エスクード2.4XG

詳細スペック:2.4XG(4WD)/TDA4W

全長×全幅×全高(㎜)=4420×1810×1695
ホイールベース(㎜)=2640
エンジン:2.4ℓ 水冷直列4気筒DOHC
駆動:4WD
最高出力:166ps(122kW)/6000rpm
最大トルク:22.9kgm(225Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:4AT
車重(kg):1620
新車価格:219.45万円
※2008年発売当時のスペック

いずれも現在の中古車市場で100万円以下で購入可能でありながら、ユーザーからの評判が高いSUVです。トヨタ RAV4は高い燃費性能とパワーのバランスが良い2.4Lエンジンがもたらす優れたパフォーマンスと実用性を兼ね備えています。ホンダ CR-Vは広い室内空間と高い信頼性を誇ります。簡単にフラットな荷室を確保でき、多用途に利用可能です。スズキ エスクードは軽量で頑丈なボディと優れたオフロード性能が最大の魅力です。ニーズに応じて選べるエンジンはいずれも十分なパフォーマンスと高い耐久性を兼ね備えており、多様なシチュエーションに対応します。こんな3台、いかがでしょうか?

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