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英国のSVデザインチームと連携して開発した、日本向けに特化した特別仕様のエクスクルーシブモデル
この特別仕様車2モデルは、エクスクルーシブでモダンラグジュアリーな「レンジローバー」をより強化するため、2023年に導入したパーソナライゼーションプログラム「SVビスポークサービス」を用いて、日本限定で特別に生産したものだ。英国のSVデザインチームと連携し、コンセプトから、オーダーメイドの塗装や仕上げの開発を行いながら12カ月かけて開発した、とりわけエクスクルーシブなモデルだ。
ベースグレードは、615ps/750Nmを発する4.4L V型8気筒ガソリンターボエンジン搭載のマイルドハイブリッド仕様「レンジローバーSV P615」。
室町時代の墨絵に着想を得たモノトーンカラーの「1858エディション」
1858エディションはLWB(ロングホイールベース)仕様で、1858年に日英修好通商条約が両国間で締結され、外交関係が築かれた年にちなんで名付けられた。日本文化からインスピレーションを得てデザインしたこのモデルは、エクステリア、インテリアともにモノトーンでまとめられている。これは日本に古くから存在する絵画手法のひとつである室町時代の墨絵に着想を得たもの。
エクステリアカラーには、墨絵でよく使われる「ぼかし」を表現するため、限りなくホワイトに近いビスポークライトグレイを開発し、アルミホイールのインサートにも同色を採用。ルーフカラーにはやや濃い色のビスポークグレイを採用することで、全体に濃淡をつけ、単調にならないようにしている。
さらに、「RANGE ROVER」バッジには通常モデルよりも明るいクロームをあしらい、車両後方からはロゴがはっきりと浮かび上がって見える。
インテリアも、フロントはシンダーグレイ、リヤはライトクラウドのシート(シンダーグレイインテリア)という1858 エディションだけの特別なコンビネーションに。
シートのショルダー部分には日本の着物の柄からインスピレーションを得たオリジナルデザインの刺繍を施し、トリムフィニッシャーやシフトコントロールのホワイトと合わせて、ラグジュアリーとピュアさを高次元に融合させた格別なインテリア空間を実現している。
「バルモラルエディション」のボディカラーは初代レンジローバーの「バルモラルグリーン」を現代風に再解釈
一方、バルモラルエディションはSWB(スタンダードホイールベース)仕様で、その名は、スコットランド・アバディーンシャーにある英国王室が所有するバルモラル城に由来している。1980年代に販売していた4ドアの初代レンジローバーにも「バルモラルグリーン」というエクステリアカラーがラインナップされており、それを現代風に再解釈し、新たにこのモデル専用色として、よりラグジュアリーな質感で明るく透明感のあるビスポークグリーンを開発。ルーフとミラーカバー、アルミホイールインサートにビスポークグレイを組み合わせることで、華美になり過ぎない控えめな個性を表現している。
インテリアには、質感が高く、製造工程においてレザーよりも二酸化炭素排出量の少ないUltrafabricsを採用しており、ラグジュアリーを追求しながら、環境にも配慮した素材を用いている。
また、ライトクラウドフロント&シンダーグレイリア Ultrafabricsシート(シンダーグレイインテリア)を採用し、1858エディションの前後のシートと配色を逆にしている。さらに、ベースモデルの「SVイントレピッド」では選択できないサテンホワイトセラミックのトリムフィニッシャーを合わせることで、よりクリーンで明るい雰囲気に仕上げている。シートのショルダー部分には「1858 EDITION」と同様、オリジナルデザインの刺繍が施されている。
この特別な2モデルのトレッドプレートには、それぞれ「SV BESPOKE 1858 EDITION」「SV BESPOKE BALMORAL EDITION」の文字が入り、さらにこの仕様の限定生産台数を表す「1 OF 4」(1858エディション)「1 OF 5」(バルモラルエディション)が表記されている。