科学とアートを融合させた独自の研究成果に基づき、非言語的で直観的なコミュニケーションによって感情の揺れを人工的に発生させる
レッドドット・アワードは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催し、1955年に創設された60年以上の歴史があるデザイン賞。「iFデザインアワード」や「インターナショナル・デザイン・エクセレンス・アワード」と並ぶ、世界三大デザイン賞と言われている。プロダクトデザイン賞、ブランド&コミュニケーションデザイン賞、デザインコンセプト賞の3つの分野で構成され、毎年各国から集まる約2万件の応募を世界的なデザイン専門家が審査している。
今回受賞した「エプレゴナ」は、同社の研究部門と両社のデザイン部門が、研究パートナーであるマーク・チャンギージー博士と、カリフォルニア工科大学・下條信輔研究室とともに進めている「感動」体験の研究成果に基づいて制作されたもの。2名のプレーヤーがペアとなって非言語的かつ直感的な意思伝達を繰り返しながら体験するインスタレーションで、科学とアートを融合させた独自の研究成果に基づき、非言語的で直観的なコミュニケーションによって感情の揺れを人工的に発生させる。ジャズの即興演奏のような人と人の「一体感」、あるいは、人が楽器やオートバイに対して感じる「一体感」から生まれる感動を疑似体験できる研究プロトタイプだ。
「エプレゴナ」は、最先端テクノロジーの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト2023」(アメリカ・テキサス州オースティン)および欧州最大規模のイノベーションフェスティバル「hub.berlin(ハブ・ベルリン)」(ドイツ・ベルリン)、イノベーションをテーマにしたテクノロジー・カンファレンス「Tech Open Air Festival(テック・オープン・エア・フェスティバル)」(ドイツ・ベルリン)に共同出展された。