アウディは現在、SUVを除くラインナップの整理に入っているが、「A6オールロード」後継モデルとなる「A7オールロード」をカメラが初めて捉えた。
初代A6オールロードは、ワゴンボディのA6アバントをベースとして2000年に誕生した。現行型は2019年に発売。SUVの人気に隠れ後継モデルの有無が注視されていたが、アウディはその存続を決定したようだ。
ただし、同ブランドの新ネーミング戦略では、内燃機関車には奇数番号が、電気自動車には偶数番号が割り当てられる。そのためA6オールロードの後継車両は「A7オールロード」と名付けられる。
ニュル在中スパイカメラマンは、新型A7アバントをベースとした新ボディバリエーションを発見。一見するとRS7アバントの最もスポーティなバージョンの模倣車であると思われる要素があるが、そうではない。
プロトタイプの膨らんだホイールアーチ下部はバンパーの端にシームレスに接合されている。これはA6オールロードクワトロの典型的なデザインだ。フロントスカートとの接合部分も同様で、これはどのRSにも当てはまらない。またボディの地上高は、RSはA7アバントのプロトタイプより低くなっているが、オールロードでは高く設定されており、足回りには20インチホイールが確認できる。
新生A7シリーズでは、PPC(Premium Platform Combustion)と呼ばれるMLBプラットフォームの最新バージョンを使用することが予想されている。アウディは2020年代後半にほとんどの市場で燃焼モデルを段階的に廃止する予定であるため、次期A7用の新しいICEプラットフォームに投資する可能性は低いのだ。PPCプラットフォームは、今年後半に登場する A5シリーズでデビューし、A5アバントとも共有される。
パワートレインの詳細は不明だが、少なくとも48ボルトMHEVテクノロジー、クワトロドライブ、8速Sトロニックオートマチックトランスミッションに、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを組み合わせるとみられる。
A7初となるオールロードクワトロバージョンの登場は、2025年後半と予想される。