アウディは6月25日、フラッグシップ・クーペSUV、「RS Q8」改良新型となる「RS Q8パフォーマンス」を発表。ニュルブルクリンクにおける量産SUV最速記録を樹立した。
RS Q8パフォーマンスでは、フロントエンドにハニカムメッシュの新グリルやグロスブラックのフロントスプリッターを装着するなど、よりアグレッシブな仕上がりとなっている。
その心臓部には、4.0L V型8気筒ガソリンツインターボエンジンを採用。最高出力は従来の600PSから640PSへ、最大トルクは800Nmから850Nmへ向上している。また0-100km/h加速は3.8秒から3.6秒へ短縮するなど、アウディスポーツ史上最強のエンジンとなっている。
同ブランドでは2019年、ニュルブルクリンク北コースにおいて「RS Q8」が7分42秒253を記録しているが、その後ポルシェ「カイエンターボGT」が7分38秒925というラップタイムでニュル最速量産SUVの座に君臨していた。しかし今回、レーシングドライバーのフランク・スティップラーの運転によりRS Q8パフォーマンスが前人未到の7分36秒698を叩き出し、アウディがニュル最速SUVの座に返り咲いた。
なお、アウディスポーツのマネージングディレクター、ロルフ・ミヒル氏は「RS Q8のパフォーマンスの記録は、V8エンジンとシャーシコンポーネントの相互作用、そしてアウディスポーツGmbHチームの絶対的なパフォーマンスへの情熱によるものだ」と語ったという。
果たして、今後ポルシェの反撃はあるのか、注目だ。