BMWウワサの真相! 「世界一美しいクーペ」の復活はあり得るのか? “XM”はどうなる?

BMW 635 CSi
現在、海外メディアでは、BMWが一部のモデルを廃止して新しいモデルを導入、既存のオプションを電動化することでラインナップを一新するとの報道が飛び交っている。XM、XM EVクロスオーバー、6シリーズ、8シリーズに関する噂など、それらを少し掘り下げてみよう。

BMW 635 CSi

1977年に初代E24型が誕生した6シリーズは「世界一美しいクーペ」と称され、その後のBMWのクーペモデルに大きな影響を与えた伝説のモデルで、2019年に惜しまれつつ生産終了となった。

Autonewsによると、BMWが8シリーズ、そしておそらく4シリーズも廃止するのに伴い、6シリーズがクーペとコンバーチブルの両方の形で2026年に復活すると言う。これは、2018年に消費者が求めていたことに逆行しているが、BMW唯一の2ドア4人乗りモデルになるのであれば、納得できるかもしれない。実際、BMWはディーラーに対しては新型6シリーズの開発を認めているようで、「主流の車は人気がありますが、ニッチな車も用意する必要があります。BMWは、顧客が求めているものに合わせようとしています」という旨の説明を受けたと伝えられる。

別の情報筋では、新しい6シリーズは、ガソリン、ハイブリッド、EVをサポートするBMWのクラスターアーキテクチャーを採用、多彩なラインナップが用意される予定だという。また、パフォーマンスを重視する少量生産のクーペとコンバーチブルは電動化によりパフォーマンスを大きく向上させる一方、ほかのラインナップについては、大気汚染物質の排出量を減らしつつBMWの伝統的なパフォーマンスを維持するために、主にハイブリッド車になるものと予想されている。

BMW XM レーベルレッド

続いて2023年に発売されたばかりのフラッグSUV、“XM”についての噂だが、こちらは1代をもって2028年に生産が終了、フルエレクトリックバージョン(XM EVクロスオーバー)の計画は消え、後継モデルも導入されないのだという。

これらの噂は本当なのだろうか? 同社では、「BMWは方針として、将来の製品開発に関する第三者の憶測にはコメントしませんが、最近の報道が注目を集めていることから、ひとまず明確にする必要があると考えました。6シリーズを2026年モデルとして市場に再導入する計画は現段階で存在せず、XMの後継車の将来については何もお伝えすることはございません」と伝えており、現状では噂を否定した形ではある。

しかしあくまで“現状”の話である。「世界一美しいクーペ」の復活に期待せずにおられないファンも少なくないだろう。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…