新型フリードのフロントマスクに設けられた4つの穴は何のため!?/ニューモデル速報『新型フリードのすべて』好評発売中

人気のコンパクトカー、ホンダ・フリードがフルモデルチェンジ! ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』では、試乗インプレッションや使い勝手徹底チェック、メカニズム詳密解説といったコンテンツにより、全方位から新型フリードの魅力を掘り下げている。新型フリードが気になる方は、ぜひ手にとってご覧いただきたい。

試乗インプレッションから開発秘話まで、広く深く知りたいなら『すべてシリーズ』をどうぞ

いよいよ6月末から発売が開始されたホンダ・フリード。3代目となる新型では、SUVテイストの「CROSSTAR(クロスター)」の個性を強化して、新たに「AIR(エアー)」と名付けられた標準モデルとのキャラクターの違いをより明確にしたのが特徴だ。また、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の採用や、一段と格納しやすくなった3列目シートなど、走りも使い勝手もレベルが大幅にアップしている。

新型フリード。右がAIR(エアー)、左がCROSSTAR(クロスター)。

そんな新型フリードの情報をもっと詳しく知りたい方に手に取っていただきたいのが、7月9日に発売されたニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』(価格:700円)だ。

ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』
ニューモデル速報は、1981年創刊(第1号は初代トヨタ・ソアラ)。試乗インプレッションやライバル車比較試乗、使い勝手徹底チェック、メカニズム詳密解説、デザインインタビュー、バイヤーズガイドといったコンテンツにより、新型車の魅力をさまざまな角度から掘り下げて解説する。

今回、『新型フリードのすべて』製作に関する取材において印象に残ったのは、開発に関わる方々がいかに細かいところにまでこだわっているか、ということ。ひょっとしたら、実際にクルマを購入したユーザーでさえ気が付かない些細なことかもしれない。しかし、そうした小さな気配りが日常での使いやすさを向上させたり、「なんかこのクルマ、いいな」という愛着につながったりするはずだ。

というわけで、ここでは『新型フリードのすべて』の取材に際して、デザイナーのみなさんからお聞きした話の中から「なるほど、そうんなところまで…!」と膝を叩きつつ感心させられた、インテリアのこだわりポイントを3点、ご紹介しよう。

こだわりポイント・1「インパネアッパーボックス」

まずは、助手席前のインパネアッパーボックスにご注目。先代は薄型メーターをダッシュボードの上に高く配置することで、ステアリングの奥にアッパーボックスを備えていた。新型は一般的なダッシュ形状にあらためるとともに、アッパーボックスを助手席前に移設したことで、大容量化も実現。ボックスティッシュがすっぽり収まるだけでなく、ティッシュが取り出しやすいように斜めに固定できるようになっている。

で、そのインパネアッパーボックスのこだわりポイントが「蓋」だ。新型フリードのインパネは柔らかなファブリック(AIRの場合)が大面積で配置されているのが特徴。そのファブリック部分には余計なラインを入れず、一体として見せたいところ。しかしインパネアッパーボックスの蓋の部分を兼ねているため、見切り線を設ける必要がある。そこで、向かって右側の見切り線を中央寄りに設けることとした。こうすることで運転席に座っているドライバーの視点からは見切り線がセンターモニターの奥に隠れるため、ファブリックが運転席側から助手席側までつながっているように見える、というわけなのだ。

新型フリードのインパネアッパーボックス。大容量なのが自慢で、蓋がガバッと開く。
向かって右側の蓋の開口部の見切り線を、中央寄りに設けることで…
運転席のドライバー目線では、見切り線が見えないようになっている、というわけだ。

こだわりポイント・2「インパネトレー」

そんなインパネアッパーボックスの手前側にあるインパネトレーにも、こだわりが隠されている。このインパネトレー、物を置きやすく、なおかつ出し入れしやすさにも気を遣ったもの。奥側を深くすることで、加速時に小物が落ちにくい構造にもなっている。ただ、物を出し入れしやすくなったぶん、その頻度も増えるはずで、それにともなって傷もつきやすくなるのが心配。インパネトレーの傷は目につきやすく、傷が増えるとクルマがくたびれて見えてしまいがちだ。

そこで、樹脂につく傷には「艶々なキズ」と「マットなキズ」の2種類があることを突き止め、ツヤ部分とマットな部分をランダムな配置としたシボを新開発した。このシボをトレーの樹脂に施すことで、どちらの傷がついても目立ちにくくすることができたという。ランダムなパターンのシボは見た目も新しく、新型フリードのインパネの雰囲気にもよく似合っている。

奥が深くなっていることで、物の飛び出しを防ぐ形状のインパネトレー。手前側も、物を出し入れしやすい角度となっている。
インパネトレーのアップ。ツヤツヤしている部分とマットな梨地の部分が組み合わされたシボとなっている。このシボのおかげで、艶キズとマットキズ、2種類のキズのどちらも目立ちにくいのだ。

こだわりポイント・3「6色もの糸を使ったシート表皮」

続いて、シートをチェック。ママさんユーザーに聞くと、「明るい内装を選びたいけど、汚れが気になる…」という声があったそうで、表皮には汚れにくく、そして汚れても目立ちにくい素材をチョイスした。シートのメイン部分のファブリックには、撥水撥油機能をを備えたホンダ独自のファブテクト加工を実施。さらに中央部は濃いグレーとする一方、上部をグレージュとするカラーゾーニングを行なうことで、明るい雰囲気の室内を実現している(AIRの場合)。

お話を聞いて驚いたのは、その中央部のファブリック。汚れを目立ちにくくするために、様々な色の糸を織り込んでいるのだが、その色数はなんと6色も! パッと見るとグレーにしか見えないのだが、近づいて目を凝らしてみると…確かに黒や白だけでなく、赤や青、緑といった色も使われているのがわかってビックリ。実車を見る機会があれば、ぜひチェックしてみていただきたい。

写真はAIR EXのセカンドシート。中央部分は汚れがつきやすいため、濃いめのグレーとなっている。ここをよく見ると…
ご覧のとおり、6色もの系が織り込まれていることがわかる。

新型フリードのデザイナーには子育て中のメンバーも多く、当事者目線で日々の使い勝手を徹底的に検証したという。そこで出てきたリアルな現場からの声が数々のこだわりポイントに結びつき、それらの積み重ねが、新型フリードが掲げるコンセプト「“Smile” Just Right Mover 〜こころによゆう 笑顔の毎日〜」を実現させた。

ここでご紹介したのは、新型フリードの魅力のごく一部。その全貌を知りたい方は、ぜひ、ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』をご覧になっていただきたい。

フロントマスクの4つの穴はラジエーターの冷却用ダクト

なお、タイトルで出したクイズの答えは、「冷却用ダクト」。e:HEVの場合、ラジエーターがこの奥にあり、その冷却のために開口部を設けなければならなかったのだが、それをフロントマスクのアクセントにもしている、というわけだ。

新型フリードのAIRのフロントマスク。助手席側には、4つの穴(スリット)が設けられいる。
奥を覗いてみると…
さらに奥を覗くと、ラジエーターが! というわけで、この穴は冷却用なのでした。

ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』ドライビングインプレッション

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』開発ストーリー

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』デザインインタビュー

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』ライバル比較インプレッション

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』使い勝手徹底チェック

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ニューモデル速報第639弾『新型フリードのすべて』メカニズム詳密解説

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