究極バージョンのさらなる究極モデル
M3 CSは、BMWの人気スポーツセダンの究極バージョンとして誕生した。快適で豪華、速く、運転が楽しくなるMモデルを求める人にとって、これに勝るものはないが、G-Powerは、さらなる高みを目指した。
「G-Power G3M CS Bi-Turbo」と名付けられたアップグレードバージョンには、パワーレベルが異なる3つのグレードが用意され、外装と内装がいくつかアップグレードされている。もしもこれがBMW M部門の公式プロジェクトであれば、おそらく「M3 CS RS」または「M3 CS GT」という名前が与えられそうなモデルだ。
まずはエンジンだ。
BMWの定評ある3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンは、基本的なパフォーマンスチューンと新しいマフラーをオプションで選択でき、最高出力は611ps、最大トルク750 Nmに向上させた。さらに高いパフォーマンスを求める、パワーに飢えた購入者は、よりアグレッシブなエンジン ソフトウェアチューンと、完璧なエキゾースシステムを選択できる。これにより最高出力661ps、最大トルク800 Nmが得られる。このパッケージには、拡大されたテールパイプも含まれている。
そして最も強力なオプションは、「GP-720」と名付けられたグレードで、パフォーマンスチューン、新しい排気システム、高流量200セル金属触媒コンバーターを備えた、スポーツダウンパイプの組み合わせにより、最高出力709ps、最大トルク850Nmという狂気のパワーを生み出す。純正のM5新型のハイブリッドパワーが最高出力717ps、最大トルク1,000Nmのため、どれほどの脅威かがわかるだろう。
G-Powerは動力性能に関して発表していない。だがスペックを考慮すれば、わずか3.0秒以下で時速60マイル(96 km/h)に達し、最高速度は標準M3 CSの時速188マイル(303 km/h)を超えてくることは確実だろう。
エクステリアのアップグレードは、G-PowerのハリケーンG-Power のハリケーンRRとハリケーンRSホイールのオプション(フロント20×9、リア20×10.5)を備えるほか、カーボンファイバーフード、大型の空力フリックを備えた特注のフロントスプリッター、固定式リアウィングが標準装備される。
もちろん内装もいくつか変更されており、新しいカーペット、カーボンファイバーステアリングホイール、特別仕様のバッジなどでスポーティー感がアップされる。
「G-Power G3M CS Bi-Turbo」のパッケージ価格は発表されていないが、これまでの例から35,000ユーロ(約600万円)程度と予想される。