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このフィアット125周年記念イベントは、展示やパレードなど様々な手法を用いてブランドの過去、現在、未来を繋ぎ、世界中の道路に喜びをもたらす製品を生み出す独自の方法を示すものとなり、ステランティスの会長ジョン・エルカンは、「フィアットは1899年に進歩への情熱から生まれ、クラフトマンシップから産業時代への移行を成し遂げた数少ない企業の一つです。私たちは125年間、未来を信じて、構築してきたものを守り続けました」と述べた。
また、ステランティスのCEO カルロス・タバレスは、「フィアットはステランティスの中でも特に象徴的なブランドであり、イタリアの魅力を世界中のお客様に届けています」と語り、フィアットが4つの市場(イタリア、ブラジル、トルコ、アルジェリア)においてリーダーであることを強調、同社CEO オリヴィエ・フランソワは、「フィアットは125年間、時代に応じて顧客が本当に必要とするものを提供してきました」と述べた。
しかしこのイベントの注目は、“特別ゲスト”とされたジョルジオ・アルマーニとのコラボレーションによる限定車“500e Giorgio Armani”の登場と、フィアットの新しい時代の幕開けを象徴する新しいグローバルモデル“グランデ・パンダ”の紹介だろう。“グランデ・パンダ”はイタリアン・デザインとグローバル・プラットフォームを融合し、次の10年間に向けてすべての顧客に適したオファーを提供するという。これに加え、新たなグローバルファミリーのSUVとファストバックも初公開された。
フィアット 500e Giorgio Arman(ジョルジオ・アルマーニ)
フィアットの記念すべき周年に合わせ、ジョルジオ・アルマーニの誕生日と重なる形で、フィアットとアルマーニの重要なパートナーシップが発表された。この二つの世界的に有名なイタリアン・ブランドは、2020年に限定版の500eを発表したが、再び協力して“500e Giorgio Armani”を生み出すことになった。
この限定車にはジョルジオ・アルマーニのスタイルと趣味が反映された“ダークグリーンミシナライズド”と“セラミックグレージュ”の2つの特別色が設定され、外装デザインでは、コントラストや装飾を減らし、アルマーニのスタイルに合わせたモノクロ効果が目指されている。特に目を引くのは、“GA”のロゴを大きく表現したホイールで、空力性能も向上させている。
内装にはシェブロンステッチや三次元パターンが施された、クラシックな仕立て技術を思わせるデザインが特徴。車内の素材は最高品質で、レーザーカットウッドのダッシュボードインサートや精巧な刺繍など、技術的かつ職人的なプロセスが融合されている。ホイールとシートにアルマーニのロゴが入り、ダッシュボード、内側のドア、リヤウィンドウには彼のサインが入れられている。
電動モーターは87kWと118psを発揮し、航続距離はWLTP複合サイクルで最大320km。また、最新のADASとレベル2の運転支援システムも搭載されている。
尚、この限定モデルは、来年からヨーロッパ、北米、中東、アフリカ、日本、オーストラリアで販売される予定だという。
フィアット グランデ・パンダ
この新型車のデザインは80年代のアイコニックなパンダからインスピレーションを受けており、あらゆるシチュエーションや顧客に適した“自動車業界のブルージーンズ”としての役割を担っているという。グランデ・パンダは初代パンダの精神を忠実に再現したBセグメント車で、手頃な価格のファミリーカーだ。この車には、使いやすさとスマートなソリューションが詰まっており、1980年代のアイコニックなパンダが自動車体験を40年以上にわたって変えてきたように、グランデパンダもクールな個性と驚きの機能、革新的で知的な空間利用を誇っている。他のBセグメント車と比較して小型なサイズ(全長3.99m×全高1.57m×全幅1.76m)でありながら、361Lのトランク容量と前席ダッシュボードまわりの収納容量13Lという充実した収納力は特筆すべきだろう。
グランデ・パンダには、電動バージョンとハイブリッドバージョンの両方が用意される。44kWhバッテリーと83kWの電動モーターを搭載した電動バージョンは、WLTP複合サイクルで航続距離は320km以上という。また、充電ケーブルをスパイラル状に収納する画期的なシステムを備え、充電がより簡単かつ整然と行なえるという。