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水平基調で運転しやすい設計 最新の衝突安全装備も標準化
初代スズキ・アルトは、1979年に47万円の低価格で発売されて大ヒットした。それ以来、アルトは軽自動車の本質とされる「低燃費と低価格」を追求している。
エクステリア
ちなみに79年当時の47万円は、大卒初任給を基準に今の価値に換算すると、約98万円になる。この価格は現行アルト「A」の106万4800円に近い。アルトの最廉価グレードは、いつの時代も「79年の47万円」に相当する価格設定で進化してきた。そして初代アルトの装備は簡素で左側の鍵穴まで省いたが、今は衝突被害軽減ブレーキなども標準装備する。
インストルメントパネル
現行アルトは水平基調の外観により、ボンネットも視野に入ってボディの四隅がわかりやすい。最小回転半径は4.4mに収まり、縦列駐車もしやすい。全高は1525㎜だから、立体駐車場も利用できる。
居住性
その一方でインパネなどの内装は、安価な割に見栄えが良い。しかも軽自動車のプラットフォームは空間効率が高いから、後席の足元空間も意外なほど広い。身長170㎝の大人4名が乗車したとき、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシふたつ半だ。頭上にも握りコブシひとつ弱の余裕があるから4名乗車にも適する。
うれしい装備
月間販売台数 3041台(23年7月~12月平均値) 現行型発表 21年12月(一部仕様変更 23年11月) WLTCモード燃費 27.7 ㎞/ℓ※「ハイブリッド」系のFF車
ラゲッジルーム
車両重量はFFなら700㎏前後と軽く、自然吸気でもパワー不足を感じない。WLTCモード燃費は、自然吸気が25.2㎞/ℓでマイルドハイブリッドなら27.7㎞/ℓに達する。運転のしやすさ、軽さ、低燃費、低価格を追求し続けている。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.157「2024 軽自動車のすべて」の再構成です。