次世代型はクラシックなラングラーの美学と、空力強化や高度な照明技術などの未来的なタッチが融合したものに
初代グラディエーターの誕生は、1962年にとかなり古いが、1988年に一度生産終了となっている。しかし、2018年には、4代目「ラングラー」のプラットフォームをベースとする2代目が誕生、56年ぶりに復活している。
流出した、全米自動車労働組合(UAW)とジープの親会社であるステランティスとの合意に関する文章によると、グラディエーター次世代型は、の兄弟車であるラングラーとともに、バッテリー電気とレンジエクステンダー(Rex)のパワートレインで登場するという。
情報筋によると、次世代型はクラシックなラングラーの美学と、空力強化や高度な照明技術などの未来的なタッチが融合したものになるという。フロントエンドには、新設計された7スロットグリルと円形マトリックスLEDヘッドライトを装備、リヴィアン風ライトバーで接続されることが予想されるという。また、アプローチアングルが改善された角度のある下部バンパーを備えるなど、より洗練されたデザインになりそうだ。
また、流線型のキャビンにツートンカラーのルーフ(2つのLiDARユニットを搭載)、深さのあるショルダーラインを装備、キャブの後ろは、スペースが増加する長いベッドにより、さらに過激になり、パッケージングが改善されるという。
次世代グラディエーターとJ70世代のラングラーは、超強力な「STLAフレーム プラットフォーム」を採用すると予想されており、構造剛性が向上、長距離電気走行に必要な重いバッテリーを搭載できるようになる。このアーキテクチャは、ラングラーの定評あるオフロード性能に最適な2025年型「Ram1500 REV」の基盤にもなっており、車両は起伏の多い地形でも強力な力を発揮する。
注目のパワートレインには、完全電動バージョンとレンジエクステンダーの2つの電動オプションを提供すると報じられている。純粋なEVは、おそらく大容量のバッテリーパック(最大 229kWh)を搭載、1回の充電で350〜500マイル(560~800 )kmの走行が可能になると予想されている。パワー面では、最高出力650ps、最大トルク1,220Nm誇る、同社の「マグニート3.0コンセプト」からインスピレーションを得る可能性があるようだ。
過激電動化するグラディエーター次世代型の登場は、2027年後半と見られており、市場では、リヴィアン「R1T」を始め、フィスカー「アラスカ」、フォード「F-150ライトニング」、テスラ「サイバートラック」、シボレー「シルバラードEV」など、世界トップクラスのハイスペック・ピックアップトラックと激突することになりそうだ。