リアウィンドウとトランクは別々になっており、その間にスペースがあることから「正真正銘」セダンだ
6月に初めてセダンらしきプロトタイプをキャッチしたが、今度はホットウェザーの下だ。アウディは電動化への移行をスムーズにする新ネーミング戦略を立てており、内燃機関車には奇数番号が使用され、電気自動車(BEV)には偶数番号が割り当てるという新しい命名規則を導入。これに倣い、従来のA6は次世代型で「A7」を名乗り、A6の名はBEVモデルに与えられることになる。
捉えたプロトタイプは、依然として厳重なカモフラージュがほどこされている。フロントエンドでは、スリムなヘッドライトが見てとれるほか、大きなメッシュパターンを備えるワイドグリルを装備、中心にある太いバーで二分割している。バンパーコーナーには、フィンを配置するスリムなエアカーテンが確認できる。
後部では、コンパクトなトランクリッドスポイラーを装着、逆L字型のLEDテールライトの一部がわかるほか、バンパーには、デュアルエキゾーストパイプがインストールされている。
今議論されているのは、A7新型がセダンかスポーツバックかという点だ。A4セダンは新生A5スポーツバックに置き換えられるため、アウディがA7でも同じことをすると見られたが、リアセクションをよく見ると、リアウィンドウとトランクは別々になっており、その間にスペースがあるのがわかる。つまり「正真正銘」セダンということだ。A7が現在、少なくとも中国以外ではスポーツバックのみで提供されていることを考えると、奇妙ではあるが、純粋な高級セダンという路線を選んだのだろう。
A7次期型では、次期A5とQ5の基盤にも使用される予定のPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバスション)アーキテクチャを採用すると思われ、パワートレインは、ハイブリッドとプラグインハイブリッドのバリエーションに重点を置くと予想される。
新生A7のワールドプレミアは、2024年内は間に合いそうもなく、2025年内と予想される。