BMWは7月、人気クロスオーバーSUV「X3」の新型を発表したが、ハードコアモデルとなる「X3 M」は導入されない可能性が高いことがわかった。
初代X3は2004年に発売。第3世代は2017年に登場し、ピュア「M」となる「X3 M」と「X3 Mコンペティション」が初めて導入された。最新型である第4世代における最もスポーティーなモデルは、3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載する「X3 M50」で、ピュア「M」は設定されていない。
最新情報によると、第4世代でX3 Mは導入されない代わりに、近日発売予定のフルEV「iX3」に設定されるという。名前は不確定だが、「iX3 M」は同社のSUV用「Neue Klasse」(ノイエ・クラッセ)アーキテクチャを採用する。このプラットフォームは最大1341psを発揮する能力があるといい、iX3 Mでも600ps以上が期待されている。
現在、X3 Mは市場で最も楽しい高性能コンパクトSUVのひとつと言える。ターボチャージャー付き直列6気筒エンジンは、最高出力473psを発揮。わずか3.9秒で時速60マイル(約95km/h)まで加速する。アルファロメオ「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」もなくなり、ポルシェ「マカン」も電気自動車へ移行しつつある今、X3 Mは貴重なICEモデルだが、徐々にガソリンエンジンを搭載した「M」は消えてしまうのか。
ちなみに、BMWはこの噂を認めておらず、希望の光は僅かに残っているが、やはりガソリン駆動の新型 X3 Mが登場する可能性は低いというのが一致した意見だ。