ターボエンジン(スポーツユニット)のカーボンニュートラル燃料を含めた環境対応に挑みながら、AWD駆動力制御など、各種将来技術をレースの現場で鍛えていく
スバルは、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、カーボンニュートラル燃料(※)を使用した車両でスーパー耐久シリーズ2022より参戦。モータースポーツで求められる短いサイクルで仮説と検証を繰り返すというアジャイルな開発を通じてエンジニアを育成し、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を進めるとともに、カーボンニュートラル社会の実現を目指してきた。
※二酸化炭素と水素、その他一部非食用のバイオマスなどを由来とした成分を、ガソリンのJIS規格にマッチさせるように合成して製造された燃料。燃焼時の二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロとなると考えられており、カーボンニュートラル実現のための手段のひとつ
「ハイパフォーマンスXフューチャーコンセプト」は4ドアセダンがベースで、レース用にチューンした水平対向ターボエンジン「FA24」を搭載。駆動方式はスバルが磨き上げてきたシンメトリカルAWDを採用している。使用燃料はこれまで同様、カーボンニュートラル燃料を使用し、ST-Qクラス(※)に参戦する。
※スーパー耐久未来機構事務局(STMO)が参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両
スーパー耐久シリーズには、人財育成と将来のバッテリーEVも含めた市販車への技術的なフィードバックを目的として、スバル技術本部の社員が参画した「Team SDA Engineering」が参戦。「ハイパフォーマンスXフューチャーコンセプト」は、ターボエンジン(スポーツユニット)のカーボンニュートラル燃料を含めた環境対応に挑みながら、AWD駆動力制御など、各種将来技術をレースの現場で鍛えていく。
●SUBARU MOTORSPORT MAGAZINE「スーパー耐久」
●スーパー耐久シリーズ公式サイト