モデル2の全長は約4480mm程度とマツダ3より若干大きく、“2170”リチウム電池が採用され、従来のファミリーハッチバックのライバルとして位置付けられるという。
CEOのイーロン・マスク氏は、「『サイバートラック』を含む全てのラインアップでの経験をプラットフォームに生かし、『モデル3』よりも製造コストが大幅に低い『モデルY』の方向性を目指しています。改善されたプロセスを使用することで、『モデルY』からさらに合理化されています」と語っている。
テスラが2023年3月に披露した、車両をある程度まとまった部品単位である“モジュール”に分けて別々に造った後、それらを一体化して1台の車両に組み立てる“アンボックス”と呼ばれる“革命的な”新しい製造プロセスを活用されるものと予想されるが、このプロセスは、現在の生産ラインよりも効率的で、より迅速になるように設計されているという。
注目の価格だが、イーロン・マスク氏は2023年にアナリストに対し、次世代車両は「『モデル3』と『モデルY』プラットフォームの約半分のコストになる」と述べている。実際、そこまでの実現は困難と予想されるが、それでも“ベイビーテスラ”は、モデル3の開始価格を大幅に下回る可能性があり、おそらく500万円前後から販売開始できるものと予想される。
また、元テスラCFOであるザック・カークホーン氏は、モデル2はより手頃な価格で購入できることに加え、エントリーレベルモデルを5年間走行した場合の1マイルあたりの総所有コストは、ベースモデルのモデル3やトヨタのカローラよりも大幅に低くなると主張している。
マスク氏は、10年後に路上を走る車両総数のうち自社車両を1億台以上にまで拡大できると考えており、これを達成するためには、同社には「およそ12の工場」が必要だという。同氏の果てしない野望はまだまだ続きそうだ。