走りの楽しい欧州ホットハッチ、100万円でこの3台!

今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、現在、中古車市場で100万円以下で購入できる欧州車の中から、特に走行性能に定評のある、いわゆる“ホットハッチ”を3車種ご紹介します。これらのモデルは、スポーティなドライビングフィールと欧州車ならではの魅力を持ちながら、手頃な価格で手に入れられる可能性があります。理想のドライビング体験を楽しんでみてはいかがでしょう?

ポロ GTI

今回取り上げた3車種のホットハッチは、いずれも欧州車ならではのスポーティな走行性能とスタイリッシュな外観を兼ね備えており、古くから走り屋志向のドライバーにとって魅力的な選択肢となっています。それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

プジョー 207 GTi (Peugeot 207 GTi)(2006-2012年)

207 GT

中古車価格帯:41.8~68.9万円(GTi)/平均価格:55.35万円

プジョー 207は、2006年から2012年までフランスのプジョーで生産されていた小型乗用車(日本では全幅が広いため3ナンバー登録)です。中でも“ホットハッチ”のGTiグレードは1.6Lターボエンジンを搭載し、俊敏な走行性能を誇っていました。軽量なボディとスポーティなデザインが特徴で、典型的な欧州車の“ホットハッチ”としての魅力を持ちつつ、快適性と操縦性のバランスも優れています。特にそのハンドリング性能は高く評価され、コーナリングや街中での運転が楽しさが評価されていました。

207 GT

その一方で、弊メディアがオーナーに対して実施している『モーターファン オーナーアンケート』に寄せられた声によると、いくつかの欠点も挙げられています。まず、パーツの入手が難しいため、保守などの維持費が高くなる可能性が挙げられています。部品の取り寄せや修理に手間がかかることがあり、これが長期的なコストに影響を及ぼすことがあるとのこと。加えて信頼性に関する問題も指摘されています。一部のオーナーからは、古くなると故障のリスクが増し、メンテナンスや修理の頻度が高くなる可能性があるとの報告があります。これにより、長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持することが難しくなるかもしれません。

207 GT

詳細スペック:GTi / ABA-A75FY型

全長×全幅×全高(㎜)=4030×1750×1470
ホイールベース(㎜)=2540
エンジン:1.6L 水冷直列4気筒
駆動:FF
最高出力:175ps(128kW)/6000rpm
最大トルク:24.5kgm(240Nm)/1600-4500rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5MT
車重(kg):1260
新車価格:322万円
※2008年当時のスペック

5代目 フォルクスワーゲン ポロ GTI (Volkswagen Polo GTI)(2009-2018年)

ポロ GTI

中古車価格帯:53.9~242万円(GTI)/平均価格:147.95万円

フォルクスワーゲン ポロは言うまでもなくドイツのフォルクスワーゲンが製造販売する小型乗用車です。この中でもGTIグレードガイワユル“ホットハッチ”とされるグレードです。現行最新モデルは2017年に登場したⅥ代目となるAW型ですので、中古車市場で狙うとなると、2009年から2018年にかけて製造販売された5代目の6R型のGTIが良いでしょう。この代のGTIは1.4Lターボエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせたツインチャージャー・エンジンが搭載されてデビューしましたが、2015年のマイナーチェンジで1.8Lシングルターボエンジンとなっています。いずれもスムーズな加速と高い燃費効率を実現し、パワフルかつ経済的な走行性能を誇っています。さらに、シンプルにして高品質な内装も特徴で、コンパクトながら実用的なデザインが多くのドライバーから支持されていました。

ポロ GTI

しかし、『モーターファン オーナーアンケート』に寄せられた声によると、ポロ GTIにはいくつかの欠点も存在します。まず、高性能モデルゆえにメンテナンスのコストが比較的高くなることが挙げられています。高品質で高いパフォーマンスを誇る反面、部品やサービスの費用がかさむことがあるため、長期間の維持には注意が必要なようです。また、一部に電気系統の故障が発生する可能性が報告されているため、修理やトラブルシューティングに追加のコストがかかることがあるかもしれません。さらに、スポーティな走行性能を追求してスポーツサスペンションが装備されている関係から乗り心地が比較的硬めで、快適性に欠けると感じることがあるかもしれません。

ポロ GTI

詳細スペック:GTI/ ABA-6RCTH

全長×全幅×全高(㎜)=3995×1685×1485
ホイールベース(㎜)=2470
エンジン:1.4L 水冷直列4気筒ターボ+スーパーチャージャー
駆動:FF
最高出力:179ps(132kW)/6200rpm
最大トルク:25.5kgm(250Nm)/2000-4500rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:7AT
車重(kg):1210
新車価格:330.4万円
※2014年当時のスペック

アルファロメオ ミト (Alfa Romeo MiTo)(2008-2018年)

ミト

中古車価格帯:27~238万円/平均価格:132.5万円

アルファロメオ ミトは、2008年から2018年にかけてイタリアのアルファロメオで生産販売されたプレミアムコンパクトカーです。もとより“ホットハッチ”として製造されたと言っても過言ではないため、どのグレードでも“ホットハッチ”にふさわしいパフォーマンスを誇っています。日本仕様はすべて1.4Lターボエンジンを搭載しており、フィアットが開発した“マルチエア”と呼ぶ油圧式可変バルブリフト機構を備えるか否かの違いになっています。ミトはイタリアンブランドならではの独特なデザインと優れたドライビングフィールが特長で、特に、その美しいイタリアンデザインの外観や、個性的でプレミアムな内装は、他のコンパクトカーと一線を画す独特の個性を放っています。

ミト

しかし、ミトにもいくつかの欠点はあります。『モーターファン オーナーアンケート』に寄せられた声によると、修理やメンテナンスのコストが高くなることがあり、特に部品の取り寄せが難しい場合があるという報告が挙げられています。イタリア車全般に見られる傾向のようですが、維持費が高くなる可能性があるため、長期的なコスト管理が重要であるというアドバイスも見受けられました。また、一部のオーナーからは信頼性に不安があるとの報告もあります。さらに、内装の耐久性について経年劣化による問題を指摘する声があり、長期間の使用において内装の状態が悪化する可能性が指摘されています。ミトの魅力を最大限に楽しむためには、適切なメンテナンスと注意が必要のようです。

ミト

詳細スペック:1.4ターボスポーツ/ ABA-955141

全長×全幅×全高(㎜)=4070×1720×1475
ホイールベース(㎜)=2510
エンジン:1.4L 水冷直列4気筒ターボ
駆動:FF
最高出力:155ps(114kW)/5500rpm
最大トルク:20.5kgm(201Nm)/5000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1220
新車価格:285万円
※2009年当時のスペック

以上の車種は走行性能が高く、現在の中古車市場で100万円以下で購入可能な場合が少なくないものです。特にこれらの3車種は欧州車ならではの走行性能とデザインを楽しむことができ、走り屋志向のドライバーにとって満足度の高い選択肢となることでしょう。

207 GT

しかし購入を検討する際には、輸入車特有の、あるいはそれぞれの車種の欠点を踏まえ、車両の状態やメンテナンス履歴をよく確認することが重要です。また、特定の問題が発生しやすいモデルもあるため、事前に情報を集めておくに越したことはありません。もちろん、その車種に慣れている修理業者やチューナーを探しておくことも重要でしょう。

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