エレモはHW ELECTROが製造・販売する小型EVトラックで、2021年4月に国内で初めてナンバーを取得。バッテリーの仕様によってELEMO120とELEMO200を販売開始。
荷台はフラットベッド、ピックアップ、ボックスとカスタマイズが可能で、業態によっての様々なニーズに対応が可能となっている。また、運行管理などIoTを利用したシステム構築も進められている。さらに災害時には「移動式バッテリー」としての活躍もできる。
そんなエレモにとって軽自動車版をリリースすることは、企画当初からの念願で、ようやく実現することができた。というのも、個人宅配業では軽自動車しか認可がおりないために、事業拡大には最大の切り札となっていたのだ。
エレモのベースモデルは北米のCENNTRO社の製品で、それをモディファイして専用モデルを誕生させていた。そしてこのほど、リヤオーバーハングを短縮することで軽規格の寸法に収めることができた。
そのため、エレモ200ではリチウムイオンバッテリーをセンターとリヤオーバーハングの2箇所に搭載していたが、エレモ120と同様にセンターのみとしている。実はこの数字は、最大航続距離を示しており、エレモ・ケーはエレモ120と同様に6-8時間の充電で120kmとなっている。税込価格は249.7万円。
特に大容量のバッテリーを持つことは今後大きなメリットとなり、冷蔵・冷凍車だけでなく、ワクチン搬送や、災害地支援などIoT管理も含めたEVならではの可能性が見えてくる。
現在ミニキャブMiEVが販売を中断していることから、新車で購入できる軽トラとしては唯一の存在であり、様々な業界からの注目度が高まっている。