過去の象徴的なキャデラックモデルからインスピレーションを得て、モダンなデザインをオープンエアのフォルムで提供するというブランドのビジョンを具現化
「ソレイ」は、過去の象徴的なキャデラックモデルからインスピレーションを得て、モダンなデザインをオープンエアのフォルムで提供するというブランドのビジョンを具現化したモデルで、米国ミシガン州ウォーレンにあるGMのグローバル・テクニカル・センター・キャンパス内に新たに改装された最新鋭の施設、キャデラック・ハウス・アット・ヴァンダービルトで正式に発表された。この場所は現在、最高級EV「キャデラック・セレスティック」の顧客にビスポークのデザイン体験を提供する施設として活用されている。
「ソレイ」は、キャデラック・ブランドの特徴である55インチのピラー・トゥ・ピラースクリーン、威風堂々たるインテリア、到着と出発を演出するエクステリア・ライティング・コログラフィー、そして直感的なフロントとリヤのコマンド・コンソールを装備した2＋2コンバーチブルEVをコンセプトとして開発。モデル名は太陽（「SOL」）とレジャー（「LEI」）に由来。キャデラックのゆったりとしたオープンエアを楽しむライフスタイルからインスピレーションを得ている。
キャデラックのデザインディレクターであるエリン・クロスリー氏はこのように述べている。
「『ソレイ』は、旅の発見を再構築し、周囲の自然界とつながるパーソナライズされたドライビングエクスペリエンスを思い描いています。このコンセプトは、キャデラックが受け継いできたエレガントなコンバーチブルの血統を現代的なフォルムで称えるもので、デザイン表現と体験を通じてラグジュアリー性を高めています」
「ソレイ」はまた、バイオテクノロジー企業のマイコワークスと共同開発した革新的なバイオベース素材を採用した、キャデラック初のコンセプトカーでもある。コンソールの充電マットとドアポケットに使用されているマイコワークス社のファイン・マイセリウムは、菌糸体（再生可能なキノコの根の構造）から作られたラグジュアリー素材の新時代を切り開くもの。この素材は、再生可能な自動車資源の先駆者としてのキャデラックの使命を反映している。
エクステリアはエモーショナルな雰囲気を醸し出し、キャデラックならではの大胆なプロポーションを体現。低く伸びやかなボディは、ワイドなスタンスと長いクーペドアによって強調され、広いリヤへのアクセスを容易にしている。
途切れのないサーフェイスと伸びたAラインは車体の長さを際立たせ、低いテールデザインがダイナミックかつエレガントなプロポーションを生み出した。ミッドボディラインはヘッドランプからテールランプをシームレスに繋げ、調和のとれたデザインとして統一されている。従来のドアハンドルの代わりにボタンが導入され、すっきりとしたボディラインを描いている点も特徴だ。
「ソレイ」のエクステリアは、キャデラックの伝統である大胆な色使いを讃えるため、1957年と1958年のキャデラックモデルに採用された「マニラ・クリーム」で仕上げられている。この復刻版の仕上げは、キャデラックの職人によって入念に吟味され、手作業による塗装が施された。
インテリアは、キャデラックの「アート・オブ・トラベル」のデザイン哲学を受け継いでおり、ドライバーと同乗者双方の旅行体験を高めるよう設計。パワーガラスドアとクリスタルグラスを備えた完全一体型のドリンクセラーも搭載され、レジャーと旅行をシームレスに融合している。
クラフトマンシップはキャデラックのデザインの核心をなすもの。すべてのディテールは、日常を非日常へと変えるために意図的にデザインされ、ライトアップされたデコレーションやユニークな装飾が、キャデラック・ブランドの比類ない美学に表情を添えている。無染色のウッドパネルに包まれたインテリアは、自然な色と木目の変化を引き立て、表面は触れると凹凸が感じられるオープンポア仕上げが施されている。それぞれのパーツは、寄木細工の技法を用いて手作業でカットされ、はめ込まれて、フロントドアからコンソール、そしてリヤコンパートメントへと目を引く美しいアクセントとなっている。ウィンドシールドは、キャデラックの天然素材の使用へのこだわりを強調するように、削り出しのブラッシュドアルミニウムで縁取られている。
キャデラックのデザインでは、パーソナライゼーションの一環として、多くの製品に照明を採用している。「ソレイ」は、複数のゾーンと各ゾーンの126色のカラーオプションを含む高品質なアンビエイト照明によってさらに進化しており、特定の演出やインテリアの雰囲気を好みに合わせてパーソナライズすることができる。
また、バードウォッチング愛好家のために、ユニークなインテリアアクセサリーを用意。ブラッシュドメタルとレザーで包まれた特注のケースには、3Dプリントされたアクリル製のバードコール、手描きの鳥のイラストが描かれた革装丁の日誌、ペンや鉛筆を収納できる革製のツールロールが収められている。これらはすべて車内のインテリアに合わせて特注され、バードウォッチングの体験を記録することができるようになっている。