まだまだうなり続けるV8サウンド
同ブランドは現在、次世代フルエレクトリックのカイエンを開発中だが、人気モデルの内燃エンジンバージョンを生存させる。EVのみの未来に対する最近の疑念の中、現在のカイエンが新しい EVモデルと並行して販売され、ICE、ハイブリッド、EVの3つのパワートレインのバリエーションを次の10年間、提供することを確定。「ポルシェは、パワフルなハイブリッドと内燃エンジンのモデルの開発を同時に進めています。2030年まで、そしてそれ以降も、この人気のSUVは3種類のパワートレインで世界中に提供される予定です。」と正式にコメントした。
ポルシェのCEO、オリバー・ブルーメ氏は第4世代カイエンEVが2020年代半ばに登場し、電動SUVセグメントに新たな基準をもたらすことも同時に発表。ブルーメ氏は、「ポルシェの顧客は次の10年も、パワフルで効率的な内燃エンジンとハイブリッドの幅広いモデルから選択できる」と付け加えた。これは、EVのみの後継モデルと並んで販売される現行の第3世代カイエンを「さらにアップグレード」することで可能になると明言した。
つまり、ポルシェはツインターボV8パワートレインを存続させる決意をしているということだ。同社エンジニアたちは、すでに「広範囲にわたる技術的対策」を適用することでパワートレインの効率を改善している。将来の排出ガス規制に準拠するためにツインターボV8は継続的に更新され、当初の予想よりも長く販売されることになるだろう。
第3世代となる現行型カイエンは、2017年に導入され、2023年に大幅なアップデートが行われた。2030年以降に提供するには、おそらく新しいモデルと同等にするために、もう一度フェイスリフトが必要になるはずだ。
今回の発表に伴い、カイエンEVプロトタイプの画像も公式リークされた。カモフラージュされたプロトタイプは、「世界中の過酷な気候と地形条件の下で数百万キロメートルのテスト走行」を行い、おそらく2025年頃に予定されている大々的な発売に向けて、すべてが準備されていることを証明しているのだろう。
EVバージョンは、フォルクスワーゲングループの「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを採用。「高電圧システム、パワートレイン、シャーシ」に関して最新のテクノロジーを統合することが発表されている。
ICEエンジンモデル待望論は、ポルシェに限らず多く出ており、どのブランドも、予定より長く販売される可能性が高まっている。