真のクロスオーバーSUVに転身
初代となる現行モデルXは、同社のフラッグシップセダン「モデルS」をベースに開発、2012年のジュネーブモーターショーで公開され、2015年から販売されている。現行型はクロスオーバーSUVというものの、ハッチバックに近いボディスタイルだが、次期型では、真のクロスオーバーSUVの領域に踏み込むと予想されている。
同社は現在、爆売れ中のEVピックアップトラック「サイバートラック」の生産に追われているほか、「モデル2」と言われるコンパクトモデルや、新型クロスオーバーSUV「モデルQ」の開発に大忙しと伝えられるが、発売からすでに9年が経過しているモデルXの開発も急務となっている。
デジタルクリエイターのTheottle氏から提供された予想CGは、ベントレーSUV「ベンテイガ」をベースに製作された。同氏は、現行型モデルXは、球根状の外観と低い車高のため、クロスオーバーSUVというよりもMPVに近いスタイルと考えている。彼はベンテイガをサイズの参考として使ったほか、適切な地上高と、モデル3改良新型で採用した最新のデザインキューを採用した。
個性的「ファルコンドア」は残されているが、地上高を高め、黒いプラスチックフェンダーモールを装着。ヘッドライトはスリムなモデル3の形状を持つが、内部LEDデイタイムランニングライトは、独自グラフィックとしている。
注目のスペックだが、現在開発中の新型バッテリーを積むことで、航続距離は現在の576kmから800kmへと向上、最高出力は670psから800ps超も期待されるが、トリプルモーターを積み、それ以上の飛躍となれば、現在1020psを発揮するパフォーマンスモデル「モデルX プラッド」が廃止される可能性もあるという。
既存モデルの次期型に加え、新型モデルの導入など、テスラはEV市場の主役を当分譲る気はないようだ。