富士スピードウェイの関係者がアイオニック5 Nの試乗会などで車両を体感し、その卓越した性能が好評だったことが契機に
アイオニック5 Nは、2015年にローンチしたヒョンデのハイパフォーマンスブランド「N」の初めてのEVモデルとして、昨年7月に英国で行われた「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて発表。日本では今年6月5日に発売された。
アイオニック5 Nは、3つの柱である「Corner Rascal(コーナリング性能)」、「Racetrack Capability(サーキットを本気で走れる能力)」、「Everyday Sportscar(日常もドライビングを愉しむ)」を特徴としている。ヒョンデがモータースポーツで培ったテクノロジーを兼ね備えたモデルとして、電動化時代においても変わらないドライビングの愉しさやエモーショナルな走行体験を提供し、同社は高性能EVという新しいカテゴリーを開拓していく。
富士スピードウェイとして初となるEVのオフィシャルカー採用は、富士スピードウェイの関係者がアイオニック5 Nの試乗会などで車両を体感し、その卓越した性能が好評だったことが契機となった。
富士スピードウェイの担当者は「近年、EVのスポーツ走行やご来場は徐々に増加しているものの、依然として少数派であり、また、EV関連のインフラ整備もまだまだ需要に至ってないのが現状です。一方で、富士スピードウェイはEVのスポーツ走行やEVの普及自体にも積極的に取り組んでいきたいと思っております。今回、公式車両として初めてのEVであるアイオニック5 Nを採用することで、富士スピードウェイがEVの受け入れについて前向きに取り組んでいることを広く認知していただけると考えております」とコメントしている。
オフィシャルカーの選定にあたっては、体験走行会などで120km/h以上の高速走行に耐えられるパフォーマンスや耐久性が求められる。アイオニック5 Nはその厳しい要件を満たす1台として高く評価された。富士スピードウェイの公式車両には、各メーカーのハイパフォーマンスモデルを多数採用している。ヒョンデの「N」というハイパフォーマンスブランドが出した初めてのEVであることも採用の決め手になった。
ヒョンデモビリティジャパンの趙代表取締役社長は、このたびの発表に際してこのようにコメントしている。
「この度、オフィシャルカーとして採用していただきとても嬉しく思います。これをきっかけに富士スピードウェイに訪れるお客様、そして日本のモータースポーツファンの皆様にヒョンデの『N』とアイオニック5 Nの魅力を伝えていきたいです」