#1、#3とは別路線をゆく、スマート最大サイズのパワフルSUV
「#5」は、2024年4月の「北京モーターショー」でコンセプトモデルとして初公開されており、その市販版となる。
中国のソーシャルメディアWeiboにリークされた画像には、軽くカモフラージュされたプロトタイプが、泥だらけになりながら、川の横断、砂利道など荒れた地形を走行する様子が写されている。またFacebookでは、氷と雪の上での冬のテストのスナップショットが公開された。
同社は「#5」について、「ラインナップの中で最大、最も広く、最も高性能なオフロード性能を持っている」と語り、世界公開の地としてオーストラリアを選んだと発表した。
プロトタイプを見ると、ボクシーなシルエットを採用しており、より小型でスポーティな#1および#3クロスオーバーとは一線を画しているようだ。フロントエンドには二本のLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備、アルミニウムのスキッドプレート、プラスチッククラッディングなどの要素を持たせることで、オフロード感を強く出している。
スマートブランド史上最大となるモデルは、全長4,705 mm(185.2インチ)、全幅1,920 mm(75.6インチ)、全高1,705mm(67.1インチ)、ホイールベース2,900 mm(114.2インチ)となり、BMW X3、Audi Q5、Mercedes GLC SUV に近いサイズ感といえる。
量産型では、Geelyの800ボルト・アーキテクチャを採用、4つの電動パワートレインがラインナップされる。シングル(RWD)またはデュアル電動モーター (AWD) により、最高出力340psから646psを発揮する。また航続距離はコンセプトと同様と思われ、最大のバッテリーパックを使用した最も効率的な形態で549 km (341マイル)を超えることになりそうだ。
スマート#5量産型のワールドプレミアは、8月28日。量産型はグローバルモデルになると予想されており、中国、ヨーロッパ、英国、オーストラリアで販売されるほか、アジアにも期待がかかる。