ヒョンデが豊橋市(愛知県)に水素電気自動車ネッソ無償貸与、イベントや公用に広く活用

ヒョンデモビリティジャパンは8月8日、水素電気自動車(FCEV)である『NEXO(ネッソ)』1台を、『電動車災害派遣協定』を結んだ愛知県豊橋市に、新たな公用車として無償貸与した。

豊橋市はネッソの導入により、市民や職員の環境に対する意識を高めていくとともに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進していく

ヒョンデは昨年4月に豊橋市に新車整備センター(PDIセンター※)を設置し、さらに今年1月29日には豊橋市と『電動車災害派遣協定』を締結した。同協定では、ヒョンデの主力 EVであるアイオニック5を1台、公用車として寄贈するとともに、災害発生時においては移動式電源として、豊橋市のPDIセンターからアイオニック5とコナを提供する。
※PDIとはプレ・デリバリー・インスペクションの略で納車前検査を意味する

ヒョンデと豊橋市にこのような関わりがあるなかで、豊橋市の脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、二酸化炭素を排出しない水素電気自動車ネッソの無償貸与が新たに決定した。豊橋市は、ネッソを導入することにより、市民や職員の環境に対する意識を高めていくとともに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進していく予定。また、貸与車両を用いて、豊橋市の行なう様々なイベントや公用の際に広く活用される。

ネッソは、水素と大気中の酸素で電気を生成し、モーターで走行することによる汚染物質を排出しないZEV(※1)。ヒョンデ独自の技術で開発したFCEV専用システムは、2019年のアメリカ『WardsAuto 10ベストエンジン』に選定され、クリーンであるだけでなく、その安全性と耐久性も評価された。またネッソは1台あたり約34kgもの環境にやさしいバイオ素材を使用しているだけでなく、製造工程でネッソ1台あたりの二酸化炭素の排出量を12kg(※2)削減している。
※1:ZEVとはZero Emission Vehicleの略で、走行時に⼆酸化炭素等の排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)の総称
※2:同じ量を適用した石油系プラスチック素材と比べ削減された量

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