AMG GLE 63Sは2020年から販売されており、一部オーナーはアップグレードの必要性を感じている。そこでマンハートは、この高性能SUVに、幅広のボディキット、大型ホイール、大きな排気音、ローダウンしたサスペンション、そしてかなり健全なパワーアップを追加した「GER 800」を発売する。
まず注目される心臓部だが、ベースのAMG製4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを、追加の電動コンプレッサーとターボ、ECU、排気システムのアップグレードにより、最高出力800ps、最大トルク1000Nmへと強化した。これは標準モデルと比較して188psと150Nmのパワーアップで、ライバルのブラバス800 SUVクーペに匹敵するスペックだ。
またGER 800は、パワーアップに加え、OPFデリートスポーツダウンパイプと、2つの300セル触媒コンバーターを備えた、より音の大きい排気システムも備えている。
エクステリアも、その性能向上を知らしめるべく大幅に手が加えられた。カーボンファイバー製のワイドフェンダーエクステンションと、フロントおよびリヤバンパー用のインテークは、TopCar Designが手掛けたほか、延長されたダックテールスポイラーと通気孔付きボンネットも備わっている。
足まわりでは、サテンブラック仕上げと黄色のトリムストリップが特徴の23インチ「Manhart Concave One」合金ホイールセットを装着。混合タイヤのサイズは、フロントが285/35ZR23、リア325/30ZR23となっている。
AMG GLEはすでにローダウンスタンスが採用されているが、マンハートはエアサスペンションを微調整し、さらに30 mm (1.2インチ) 地面に近づけたという。チューナーによると、新しいカップリングロッドを使用することで、同様の地上高の低減も実現できるとのことだ。
インテリアの仕上げは黒のアルカンターラとレザーの内装と対照的な黄色のステッチがふんだんに施されている。またヘッドレストとフロアマットにはマンハートのエンブレムが付いており、キャビンのあちこちにカーボンファイバーをふんだんに採用した超豪華仕様となっている。
尚、マンハート「GER 800」チューニングプログラムは、まだオンラインショップに掲載されておらず、価格は明らかにされていないとのことだ。