7.4 kWhのリチウムイオンバッテリーを廃止し、代わりに84 kWhの大容量バッテリーを提供、航続は700kmに
アイオニック6は、2020年のジュネーブモーターショーで「プロフェシー」コンセプトとして初公開され、2022年には、ヒョンデが新開発したEV専用プラットフォーム「E-GMP」を採用して発売、これが初の大幅改良となる。
ヨーロッパでテスト中を捉えたプロトタイプは、フェイスリフトらしくボデイの前後とサイドを厳重にカモフラージュしており、今年初めにアイオニック5に加えられた変更よりも、大きな変更が加えられていることが示唆されている。
最大の注目は、フロントエンドのデザイン、特にボンネットの形状と照明ユニットの配置だろう。現行車は従来の一体型ヘッドライトユニットを備えており、ボンネットはそれに合わせて形作られているが、このプロトタイプは、は四角いボンネットを備えている。
新設計されたボンネットフードの形状では、スリムなヘッドライトセットさえも置くスペースがなく、ライトがバンパーの下に移動されていることがわかる。2つのスロットの相対的なサイズから判断すると、LEDデイタイムランニングライトはボンネットのすぐ下に取り付けられ、メインのヘッドライトユニットは、その下に隠れており、ヒョンデ「コナ」を彷彿させる。
リアセクションも偽装が重くディテールは不明だが、LEDテールライトに調整が加えられていることは間違いない。またキャビン内では、若干のトリム変更とワイヤレスのApple CarPlay、およびAndroid Autoが搭載されるだろう。
同ブランドは、このアイオニック6から7.4 kWhのリチウムイオンバッテリーを廃止し、代わりに84 kWhの大容量バッテリーを提供する。この変更により、距離はWLTPサイクルで約700キロメートルに伸びる。つまり、ライバルのテスラ「モデル3」の航続にほぼ並ぶことになる。また、後輪駆動と全輪駆動の両方のバージョンが引き続き提供されるだろう。
モーターは、最高出力228psのシングルモーターと、最高出力324psを発揮するデュアルモーターバーションがキャリーオーバーされる見込みだが、ツインモーターパッケージと、パドルシフトトランスミッションを備え、最高出力650psを発揮する「アイオニック6 N」が初導入予定となっている。