BMWは現在、主力コンパクトモデル「2シリーズ」新型の開発に取り組んでいるが、その画像が中国工信省産業情報化部(MIIT)から流出した。
この新型モデルが次世代型なのか、大幅改良なのか断定されていないが、新型では「1シリーズ」 ハッチバックと「X2」クロスオーバーに見られる変更を反映しており、前モデルからの大幅なアップデートであることは間違いないことがわかった。
MIITが公開したモデルは、ロングホイールベースバージョンで、中国市場専用モデルとみられる。「2シリーズ グランクーペL」と名付けられたこのプロトタイプは、1シリーズ セダンと並んで販売される可能性が高い。「L」の接尾辞は、車軸間のストレッチを意味し、後部座席のスペースが広くなっているが、これは中国市場にとって重要なポイントとなる。
資料によると、2シリーズ グランクーペLのホイールベースは2780mm(109.5インチ)で、先代グランクーペより110mm(4.3インチ)長くなっているほか、全長は137mm(5.4インチ)長くなり、4663mm(183.6インチ)に進化した。北米、ヨーロッパ、その他の西側市場向けの標準ホイールベースモデルもわずかに長くなり、中国モデルとの差が縮まる可能性があるという。
「L」バージョンは、わずかに再設計されたドア、フラッシュハンドル、よりフラットなベルトラインが特徴となっている。また、1シリーズハッチバック新型から流用された、完全に新しいフロントデザインを誇っている。リヤも大刷新され、X2に触発されたよりアグレッシブなLEDテールライトを装備している。
2シリーズ グランクーペ新型は、1シリーズ、X1、X2の基盤でもあるBMWグループの「UKL」プラットフォームのアップデートバージョンを採用。中国では、このコンパクトセダンに3種類のガソリンエンジンが用意される。「220L」は1.5Lで最高出力174PS、「225L」は、2.0Lで最高出力227PS、パフォーマンス「M235L」は2.0Lで335PSを発揮する。
一方、欧州のラインナップでは、電動化に重点を置いた異なるパワートレインが提供される可能性が高い。パフォーマンス重視のM235 xDriveには、M135の2.0Lターボチャージャーエンジンが搭載され、最高出力317psを発揮すると予想される。
2シリーズグランクーペ新型のワールドプレミアは、最速で2024年内になるだろう。