車名こそ未定だが、NSXの実質的後継モデルとなるEVスーパーカーに
アキュラは2022年にNSXの生産を終了した。ファンらは後継車について憶測を呼んでおり、数々の噂があったが、今のところ具体的なことは何も出てこなかった。しかし、アキュラのトップ幹部は、NSXのDNAを持つ後継モデルが、実際に開発中であることを正式に発表した。
約1年前には、「エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディ」と名付けられた電動スーパーカーのティザームービーを公開。パワートレーンや生産計画など、アキュラは何も明らかにしなかったが、今回は一歩踏み込んだ発表がなされたのだ。
グローバル・エグゼクティブ・バイスプレジデントの青山真司氏は、モントレー・カー・ウィークで「2027年か2028年に新しいスポーツモデルを発表する予定です。NSXとは呼ばないかもしれませんが、NSXのようなクルマです」と語っており、車名こそ未定だが、NSXの実質的後継モデルとなることは間違いない。
前世代とは異なり、ガソリンと電気の混合ではなく、フルエレクトリックモデルになることも確認された。また、採用される新開発の0プラットフォームは、軽量で既存のクルマよりも薄いといい、バッテリーもスリム化することで車高の低いシルエットを実現、より大きなキャビンを備えることが可能となる。
これ以上のコメントはなかったが、スリムで無駄のない状態を維持することで、パフォーマンスが向上し、アキュラの豊かな歴史にふさわしいドライビングダイナミクスが確保されることが期待されることは間違いない。