ニュルブルクリンクでテスト走行中のコンパクトSUVの正体は!? 大幅改良された新型キア「スポーテージ」は欧州仕様よりショートボディに

キア スポーテージ 改良新型 欧州仕様 スパイショット
起亜(KIA/キア)がグローバルに展開するコンパクトSUV「スポーテージ」の改良新型が、ほぼフルヌード状態でニュル高速テストに出現した。米国、及び韓国仕様と比べるとサイドのデザインが異なるほか、ショートホイールベースバージョンとなる。
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改良新型最大の変更点はフロントエンドだ。プロトタイプは長方形型のまったく新しいグリルを装備、その両側には垂直ヘッドライトがあり、さらに外側にはLEDデイタイムランニングライトが走っている。また下部には垂直フォグランプと、長方形の中央吸気口を備えた新しいバンパーがあり、ノーズにあった「鼻孔」を排除したおかげで、ボンネットからノーズへの接続がはるかにスムーズに見える。

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ヘッドライトにはスターマップ・ライティングシステムを採用。「EV9」などから流用される傑出した機能は魅力を高めるだけでなく、視認性と安全性も向上させる。複雑な星座のようなパターンは、単なる見せかけではない実用的な目的があり、歩行者からより目立つようになり、夜間の運転中の安全性が向上する。

キア スポーテージ 改良新型 欧州仕様 スパイショット
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後部では、LEDテールライトのグラフィックを刷新。リヤバンパーも新しく、スリムなリフレクターがと中央にはライトのようなものが取り付けられている。

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キャビン内では、新しい3画面インフォテインメントシステムを採用することが確実視されている。EV9とEV3のハイテクなインテリアにヒントを得たこのシステムは、ナビゲーション、エンターテイメント、車両設定を統合したシームレスでユーザーフレンドリーなインターフェースを提供。マルチスクリーン設定により、情報に簡単にアクセスできるようになり、より安全で楽しい運転体験が実現する。

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パワートレインも充実。マイルドハイブリッドを備えた1.6L直列4気筒ターボエンジンは、最高出力150psを発揮。6速MTまたは7速DCTに接続される。また1.6Lターボエンジンと1.49kWhバッテリーパックを備えたハイブリッドでは、最高出力229psを発揮する。さらに、より強力なモーターと13.8kWhの大型バッテリーパックを備えたプラグインハイブリッドバージョンも用意。システム総合出力は265psで、EV走行での航続距離は43マイル(69km)となっている。

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しかし、キアにとって安全性は最優先事項であり、アップデートされるスポーテージには、強化されたドライバー支援技術が多数搭載される。高度な衝突回避システムからアダプティブクルーズコントロールまであり、家族や安全を重視するドライバーにとって理想的な選択肢となるだろう。

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著者プロフィール

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APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…