日産は、北米市場を中心に販売するセダン「アルティマ」の販売が低迷していることを受け、近い将来にモデル廃止とする可能性が高い。
アルティマの2025年モデルでは、最高出力251ps、最大トルク370Nmを発生する2L直列4気筒ターボエンジンを搭載した「SR VCターボ」が廃止に。最高出力191ps、最大トルク244Nmを発揮する2.5L直列4気筒エンジンが唯一のオプションとなる。
だが大きなニュースもある。それは「SVスペシャルエディション パッケージ」の発売決定だ。価格1090ドル(約16万円)のオプションで、ボディ同色のミラー、リア スポイラー、ムーンルーフ、グロス ブラック仕上げの17インチアロイホイールが追加される。また内部もアップグレードされ、デュアル ゾーン自動気候制御システム、大型の12.3インチインフォテインメント システム、ワイヤレス スマートフォン チャージャーが装備される。さらにフェイクカーボンファイバートリム、照明付きシルプレート、リモートスタートも追加されるという超お得なパッケージとなっている。
また「アルティマSR」には新しい19ブロンズホイールオプション(670ドル=約9万9000円)を用意。そのほか、エントリーグレードの「アルティマS」には、8インチのインフォテインメントシステムが装備されるようになった。これは以前の7インチディスプレイに代わるものだ。
アルティマMY2025は2万7000ドル(約398万円)からと、630ドル(約9万2000円)値上げされるが、顧客は最大3回の定期的なオイル交換を含む新しいメンテナンスプログラムの恩恵を受けることができるという。
同社は北米においてアルティマと手頃な価格のヴァーサの両方を廃止し、同地のセダン市場からほぼ撤退する予定だが、近い将来コンパクト〜ミッドサイズのBEVセダンを導入する計画が進められているという。