同社のヨーロッパ開発センター付近で捉えたプロトタイプは、カモフラージュでディテールを隠してはいるが、4月に大幅改良されたICE版と同じアップデートを受けるようだ。
フロントエンドでは、グリルを囲む新設計のヘッドライトや、より大きなエアインテークが備えられ、リフレッシュされたバンパーなどを装備する。しかし、ICE版と異なり冷却が必要ないためグリルはクローズされている。
足まわりでは、新しい19インチアロイホイールもラインアップに追加される。リヤに目を向けると、インジケーターがバンパーからテールライトに移設されており、ヘッドライトと同様に、個性的な2本ラインのグラフィックが配置されている。また、デジタルルームミラーへ映像を送信するカメラはルーフスポイラーに設置されている。
改良新型の最大の目玉は車室内、ダッシュボードの2/3を占める、27インチOLED巨大複合クラスターゲージ&インフォテイメントスクリーンの装備だ。その下には新たにエアベントとダイレクト選択ボタン付きのインフォメーション・バーが配される。また、ふたつの回転式コントロールスイッチがあり、そのうちのひとつはオーディオボリューム用となっているようだ。
現行モデルでは、最高出力490psを発揮するデュアルモーターの航続距離は、実質的にわずか380kmに止まっている。これを大幅に改善するには、77.4kWhのバッテリーをもっと大きな容量のものにアップグレードする必要があるはずだ。フェイスリフトされたG80エレクトリファイドセダンは、最近、バッテリー容量が87.2kWhから95.4kWhに増加したので、おそらくこれが流用されるのだろう。