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よりハイスペックに進化を続けるデウォルトの電動ツール
ひと昔前まで電動ツールというと「エアツールに比べてパワーが貧弱」「長時間使えない」「重くて高価」などマイナスイメージの方が強く、プロの現場でも限定的な使用に限られていた。ところが今や形成は完全に逆転。エアツールを凌駕するパワーを誇り、プロの現場の主役ツールとなっているのだ。
強大なパワーとトルクを発生するブラシレスモーターの採用や、長時間の作業をこなせる大容量バッテリーの登場、はたまた国内メーカーでは有名タレントを使った広告戦略などさまざまな理由が複合的に重なって、現在の隆盛につながっていると思われる。
電動ツールのメーカーは国内外に数多く存在するが、今回ピックアップしたのはアメリカの『デウォルト』。イメージカラーは黒地に黄色で、いかにも現場で似合いそうなデザインを採用。クルマ業界では特にモータースポーツの分野で根強い人気を誇っており、サーキットなどに行くと黒地に黄色の電動ツールが目立っている。今年でちょうど創業100周年を迎え、勢いも加速中のデウォルトだが、その魅力を最新電動ツールから探ってみた。
簡単に連結できて運搬も楽々こなすキットボックスが付属
まずはブラシレスモーター採用のインパクトレンチ2モデル。いずれも1/2角ソケット採用の大型モデルで、コンパクトなヘッド形状の『DCF911P2T』と、最大締め付けトルク1396Nmを誇る『DCF900NT』。それぞれ活用シーンは異なるものの、プロのニーズを的確に応えたモデルと言えよう。
『DCF512N』はブラシレスモーター採用の電動ラチェットレンチ。さまざまな持ち方に対応できるエルゴノミックデザインで、狭いエンジンルーム内や足回りの整備作業で威力を発揮してくれそうだ。また、両機種共通の注目ポイントもある。レンチ本体や充電器、予備の充電池など必要なアイテムをすべて収納できる『キットボックス』の付属だ。同社のツールボックス『TSTAK』シリーズにワンタッチで連結することができ、運搬時の荷崩れを大幅に激減。まるで合体メカのようなギミックには、大人心もくすぐられること間違いなしなのだ。