周回コースには全7基のSub6帯に対応する無線基地局を設置。当該エリア全域における協調型自動運転の遠隔制御が可能に
主に先行研究などを担う同社技術研究所では、これまで自動運転技術の先行研究として移動通信を用いた自動運転システムの研究を進めてきたが、このたび、SA構成のローカル5G設備による高速かつ信頼性の高い通信環境下において、複数の自動運転車両による自動合流などの管制制御(※1)や、遠隔で車両の走行制御(※2)を行う自動運転の実証実験を開始した。
※1:サーバーにおいて車両の走行ルートなどを算出し、車両へ走行計画として指示すること
※2:サーバーにおいて車両の走行計画および制御に必要なデータを算出し、車両の走行制御指示を行うこと
周回コースには、全7基のSub6帯に対応する無線基地局を設置し、当該エリア全域における協調型自動運転の遠隔制御を可能とした。また、導入した設備はノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社が提供しているローカル5Gスタンドアローン構築ソリューション「NOKIA Digital Automation Cloud(NDAC)」のシステムで構成され、日鉄ソリューションズ株式会社のサポートにより導入が実現した。なお、テストコースへのローカル5G設備導入は国内自動車メーカーとして初の事例だ。