V8及びV12エンジンを廃止、「 M5」E60世代の5.0L V10を5.8Lに拡大して搭載
初代8シリーズは、1990年に登場、10年間製造され生産終了となったが、2018年に第2世代として復活した。初代「E31」は、販売不振で生産中止となったが、その洗練されたスタイルは今でも伝説となっている。
Rein Speed Shopによってレストモッドされた初代8シリーズは、「858 CSL」と命名。いくつかの新しいカーボンファイバー製のボディパネルを装備し重量を軽量化している。また、新設計のフロントおよびリアバンパー、幅広の箱型フェンダーフレア、特注のヘッドライト、ベント付きボンネットも備えている。
特注のアルミホイールには、オリジナルのBMWセンターキャップが採用され、純正のスタイルを強調しながらも、独自の工夫を凝らした、さりげないスタイルアップグレードが完成している。
このワンオフモデルでは、オリジナルのエンジン(V8及びV12)を廃止、「M5」E60世代の5.0L V型10気筒に置き換えている。しかし、Rein Speed Shopは、このままでは満足せず、排気量を5.8Lに拡大、ストロークを長くして、6速MTと組み合わせることに成功、これが「858 CSL」と呼ばれる起源だ。
レイン氏は、改良エンジンのスペック詳細を明かしていないが、BWMが2005年から2010年まで販売した最初のE60では、最高出力500ps、最大トルク520Nmを発揮、850iの最高出力300psはもちろん、850 CSi が搭載するV12エンジンの375psさえ上回っている。今回は排気量も拡大されているため、500ps以上は間違いなく発揮、オリジナルを圧倒するだろう。