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いろいろと痒い所に手が届いている快適バンコン|キャンピングカー長野・スペースキャンパーCOOLs
キャンピングカー長野といえば、バンコンを得意とするビルダーだが、その新作が「スペースキャンパーCOOL」だ。この時期にクールというのは、ちょっと時季外れ感があるが、キャンピングカーのポイントは四季を通じた快適性。夏のことも考えて購入したい。
そのモデル名から、あらかた想像がつくとは思うが、同モデルの特徴はオリジナルのエアコンシステムを搭載していること。いわゆるウインドクーラーというタイプで、エンジン停止中でも快適な冷気を車内に送ってくれる。ウインドタイプなので、室外機を別途装着する必要がなく、外見をスッキリできるのが特徴だ。
では冬はどうなのかというと、同モデルにはFFヒーターが標準装備なのである。通常はオプションであることが多い装備だが、最初から付いているのは嬉しい限り。クールといいつつ、冬の車中泊でもヌクヌクと過ごせるのは嬉しい。
車内レイアウトはオーソドックスで、サイドドアから入ると、まずシューズボックス、冷蔵庫、ギャレーが配置される。ギャレーは大きめサイズで使いやすいが、バンコンの場合は女性でも中腰にならない作業できないケースが多い。そこで同社が考えたのが、「Miniポップアップ」だ。
ポップアップテントのように上に開く開口部で、ギャレーの前に立つとちょうど頭上に空間ができるようになっている。これにより、腰を伸ばして作業ができるのである。
さらに、8ナンバーを取得することも可能だ。キャンピングカーで8ナンバーを取得する場合、調理設備の前の空間が、床面から天井まで1600mmなければならないという要件がある。Miniポップアップは、この要件をクリアしているわけだ。
さらに、天井を開けることで新鮮な空気や地明かりを取り込むことも可能で、快適性にも一役買っているのである。
車両後部はコの字形のダイネットが広がる。コの字形ダイネットのメリットは空間が対座式よりも広く、その上寝転がれることである。後部のマットはカウチスタイルで使えるように斜めになっており、2人であれば左右にそれぞれ寝転がってくつろぐことができるのは嬉しい。
車内壁は基本的にベース車両のトリムがそのままだが、家具と合わせたペイントウッド風の部材が各所に奢られている。その質感が心安らぐ雰囲気を作っている。なお、マットやクーラーの周りのトリムは、変更の相談にのってもらえる。
ベッド展開すれば、1500×1900mmという3名分の就寝スペースに。2名で使えば、ダブルベッドなみに快適に寝ることができるはずだ。
その他、フリップダウンモニター、125Ahリチウムイオンバッテリー×2個、100Wソーラーパネル×2枚が標準装備になっているのも見逃せない。これで688万6000円の車体価格はお買い得だし、乗り出しですべての装備が揃っているので、すぐに快適を享受できるのも嬉しい。
派手さはないものの、見れば見るほど“使いやすいそうだな”と思えるバンコン。特に冷暖房が完全装備なのは、ますます夏冬が厳しくなっている昨今では、安心感につながる。またナローボディ車ベースなので女性でも運転しやすいし、普段使いもしやすそうだ。「いいバンコンないかな…」とお探しの方は、一度実車をチェックしてみてはいかがだろうか。
キャンピングカー長野・スペースキャンパーCOOLs
■車両本体価格:688万6000円/展示車価格:721万3800円
■ベース車両:トヨタ・ハイエース スーパーGL(標準ボディ・標準ルーフ)
■乗車定員/就寝定員:6人/2人
■展示車のオプション装備:車体色パールホワイト 3万3000円/LEDヘッドライト 6万6000円/パノラミックビューモニター 3万74000円/インテリジェントクリアランスソナー 2万8600円/デジタルインナーミラー 5万5000円/322ショックアブソーバー 10万7800円