捉えたプロトタイプは、コンセプトに比べ若干トーンダウンされているが、スイープルーフラインとほぼ垂直のテールゲートはほぼそのままのようだ。また、バンパーに埋め込まれた大きな垂直のLEDデイタイムランニングライトと、その上の水平ヘッドライトを備えた非常にアグレッシブなフロントエンドがわずかに確認できる。両方のライトユニットには、アイオニック5など、他のヒュンダイの電気自動車に見られるピクセル スタイルのLEDユニットが採用されるはずだ。
側面を見ると、フロントウィンドウが急勾配でルーフラインが後方に向かって緩やかに傾斜しており、ボクシーなキア「EV9」と異なっていることがわかる。
量産バージョンではコンセプトのスクエアデザインではなく、従来の丸いホイールアーチが採用されているが、ホイールアーチクラッディングはスクエアシェイプだ。また、コンセプトの後部開閉コーチスタイルのドアは、従来のリアドアに置き換えられているほか、3200mmだったホイールベースはわずかに短いように見える。
激写したキャビン内を見ると、湾曲したデュアルディスプレイセットアップ、ステアリングホイールデザイン、ステアリングコラムのギアセレクターを装備するなど、最新のヒュンダイ「サンタフェ」からいくつかの要素を流用しているようだ。ダッシュボードには、ショートカットボタンとタッチセンシティブクライメートコントロールもあるが、アイオニック9には、サンタフェにはないフローティングセンターコンソールがあるようだ。
量産型では、キアEV9と「E-GMP」プラットフォームを共有し、最高出力203psを発揮するシングルモーター、または最高出力384psを発揮するデュアルモーターを搭載する。後輪駆動の76.1kWhバッテリーと、後輪駆動または全輪駆動のいずれかで利用できる99.8kWhバッテリーが提供され、最長の航続距離は、99.8kwhバッテリーの563kmと予想される。
アイオニック9のワールドプレミアは、11月のロサンゼルスモーターショーが有力だ。