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操舵の正確性や静粛性が向上 乗り心地と操縦安定性は格別
車名をXVからあらため2022年に登場したクロストレック。もともとはインプレッサの派生車種という扱いだったが、SUV人気が高まっていることもあって今回は並列に開発。発売時期はインプレッサよりも僅かだが早くなった。
エクステリア
エンジンは水平対向4気筒の2.0ℓで、最高出力10kW、最大トルク65Nmのモーターと組み合わされるe-BOXER(マイルドハイブリッド)。先代にはなかったFFが用意され、4WDとの二本立てになった。基本はオンロードユースがメインになるだろうが、最低地上高が200㎜と、本格オフローダー並みで悪路走破性をしっかりと確保しているところがスバルらしい。
インストルメントパネル
モーターは存在をしっかりと認知できるほどパワフルではないが、エンジンとCVTの連携をスムーズにさせているのでドライバビリティは良好。CVT特有のラバーバンドフィールもかなり抑制されている。
居住性
先代比で大きな進化が感じられるのが、パワーステアリングにデュアルピニオン式を採用したこと。落ち着いた手応えで操作に対して正確なので、随分と上質になったと感じる。また、構造用接着剤の採用拡大により、静粛性もずいぶんと向上した。
うれしい装備
月間販売台数 2251台 (23年9月~24年2月平均値)
現行型発表 22年9月
WLTCモード燃費 16.4 ㎞/ℓ ※FF車
ラゲッジルーム
乗り心地と操縦安定性のバランスの良さはクロストレックの最大の美点であり、ロングドライブでは疲れが少なく、ワインディングロードではスポーティ。嫌な硬さがないのに安定感が抜群なのだ。新開発のシートの出来の良さも相まって、長く乗り続けたくなるモデルなのだ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。