カーナビでYouTubeや“鬼滅”も見れる時代に。オンライン機能大幅強化の『ストラーダ』2024年モデルが発表

通信インフラの整備やスマホなどの普及が進み、運転中のルート案内や娯楽にもスマホを使うのが一般的になっている。そんな状況において、パナソニックのカーナビ『ストラーダ』は時流に合わせた進化を果たしている。

パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は9月12日、同社のカーナビステーション『ストラーダ』の2024年モデルを発表した。

10V型有機ELディスプレイを持つCN-F1X10C1D。

この日お披露目されたのは、フローティング大画面モデルの『CN-F1X10C1D』(10V型有機EL)と『CN-F1D9C1D』(9V型液晶)、そしてCACEシリーズの『CN-CA01WD』(汎用7V型200mmワイド)、『CN-CA01D』(汎用7V型180mm)、『CN-CE01WD』(汎用7V型200mmワイド)、『CN-CE01D』(汎用7V型180mm)の合計6機種。フローティング大画面モデルの2機種は2024年11月下旬、CACEシリーズ4機種は2024年10月上旬に発売される。希望小売価格はいずれもオープン価格となっている。

2024年モデルのストラーダは、コネクティビティ面が大幅に強化された。

近年は運転時や同乗時に、その移動時間を“スキマ時間”と捉えるユーザーは全体の6割を超えるほか、コロナ禍を経て移動時以外でも車室をプライベートな空間として利用する層も増加傾向にある。また、そのような時間において動画配信サービスなどを利用する層は8割を超えており、いまや動画や音楽などのエンターテイメントコンテンツはクルマのなかでも欠かせないものとなったと言える。

その状況を受け、2024年モデルのストラーダではインターネットとつながる機能を強化することで、ユーザーの利便性を向上し、より快適なカーライフの実現に貢献する。

目玉機能のひとつは「ネット動画」機能だ。スマートフォンなどによるテザリングやモバイルルーターなどを用いてストラーダをインターネットに接続することで、YouTubeやPrime Video、TVerなど7つの動画配信サービスを利用できる。これはGoogle Chromeをベースにしたブラウザ上でコンテンツを利用する機能であるため、専用アプリのインストールや配線をする必要はなく、ナビ端末で操作が完結するのが特徴だ。

動画サービスのメニュー画面
Prime Videoを開いた状態。動画サービスはウェブブラウザ上で動作する機能であるため、専用のアプリなどをインストールする必要はない。普段ブラウザで動画サービスを利用している人にとっては馴染み深い画面が標示される。

また、Apple CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス接続にも対応しており(汎用7V型モデルは2024年12月のソフトウェアバージョンアップで対応予定)、スマートフォンのアプリをより大きいカーナビの画面に標示し、操作することができる。

フローティングタイプはディスプレイ可動域が大きく取られており、画面を助手席側に向けることも可能。ディスプレイの後方にはMicro SDXCのカードスロットが備えられている。

さらに、Wi-Fiでインターネット接続をすることで、オンラインで手軽に地図をアップデートできる「ワンタッチ地図更新」も搭載。マップデータの更新情報があれば、Wi-Fi接続時にポップアップ画面で通知されるほか、無料地図更新は最長3年間にわたって提供される。

ディスプレイ後方のパネルを開けると、USB Type-Cポート(15W 3A)がある。スマホの急速充電のほか、Apple CarPlayとAndroid Autoの有線接続にも使える。

加えて、インターネット接続中は、ナビ内蔵のデータと楽天トラベルや楽天ぐるなびなどのサービスが連携し、最新の情報から施設や駐車場を検索することが可能となっている。

ストラーダの2024年モデルの発売日および想定販売価格は、以下の通り。

●2024年11月下旬発売
・CN-F1X10C1D:25万円前後
・CN-F1D9C1D:16万円前後

●2024年10月上旬発売
・CN-CA01WD、CN-CA01D:12万円前後
・CN-CE01WD、CN-CE01D:10万円前後

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