ニュル高速テストに現れたプロトタイプは、2つの黄色の“バッテリー電気自動車”ステッカーと、英国のナンバープレートを装備している。
ガソリン駆動のレンジローバーSUVとほとんど同じように見えるが、スリムな水平スロットを備えた部分的に閉じたグリルを持ち、複数の電気モーターで駆動されると言われている。
同社は、メルセデス・ベンツGクラスEV、G580でデビューしたものと同様の、個別のホイールコントロールを備えた4モーターセットアップを開発した可能性が伝えられており、ガソリン駆動のV型8気筒を凌駕するスペックが期待されている。航続距離、パワー、価格などの重要な詳細は明らかになっていないが、レンジローバーエレクトリックは、1970年代にレンジローバーが初めて販売されて以来、このブランドの代名詞となっている豪華さと、強力なオフロード性能を維持することは間違いないだろう。
量産型では、ロングホイールベースのガソリン駆動レンジローバーをベースに開発。独自のマルチリンクサスペンション設定により、ホイールアーティキュレーションに必要なスペースが削減され、EVのバッテリーと後輪ステアリングシステムを収容するスペースが広がるという。また、ポルシェ タイカンと同様にデュアル充電ポートを備えるようだ。
レンジローバー・エレクトリックのワールドプレミアは、2025年と予想され、価格はトリムとオプションに応じて約11万ユーロ(約1700万円)から始まり、最大15万ユーロ(約2300万円)に達すると見られる。