ドイツの人気チューナー「マンハート」が、BMW「M240i」用ボディキットを発表した。
BMW「M2」はチューナーの間で大ヒットしているが、その下に位置する高性能2シリーズのクーペ「M240i」は、チューニングベースとして脚光を浴びることは少ない。
しかし、マンハートは多数のモディファイを施したM240iを発表することでこれを修正。これまで以上に“本格的なM2”に近づけている。
「Manhart MH2 450」と名付けられたボディキットは2021年にレンダリングCGでプレビューされたが、一度開発が中断されていた。しかし3年の月日を経て、ついに実車が公開された。
エンジンは、3.0L直列6気筒ターボを搭載。MHtronikパワーボックスにより、ノーマルの最高出力374psから440psへとパワーアップしている。これは、2025年型BMW M2の最高出力480psよりも低いが、ステージ2およびステージ3アップグレードでその差をさらに縮めることができるという。さらに、クアッドテールパイプを備えたバルブ制御エキゾーストでサウンド体験を向上させることも魅力だ。
シャーシに関してはH&Rローダウンスプリング、またはKWコイルオーバーのいずれかを選択でき、車高を下げてハンドリングの信頼性を向上させることができるほか、ブレーキについても希望者には個別のアップグレードを提供してくれるという。
エクステリアは黒のボディに白、グレー、赤のデカールを組み合わせ、モータースポーツにインスパイアされたカラーリングが特徴となっている。また、特大のマンハートのエンブレムとレタリングにより、これがノーマルの2シリーズクーペではないことが誰の目にも明らかになるだろう。
もうひとつのハイライトは、ローダウンキットと組み合わせてホイールアーチいっぱいに装着されるConcave One 20インチアロイホイールだ。よく見ると、マンハートのカーボンファイバーアドオンが見られるが、これは、M240iをよりスポーティに見せることを目的としている。さらに、スプリッター、より深いサイドスカート、リヤディフューザー、より目立つスポイラーを装備。ワイドフェンダーエクステンションのオプションもあるというが、写真のモデルでは装着されていない。
インテリアのアップグレードは、マンハートのエンブレム、新しいレザーとアルカンターラで包まれたステアリングホイール、カーボン製の新しいパドルが搭載される。
パフォーマンスのアップグレード価格だが、最も高価なオプションはワイドボディキットの6590 ユーロ(約104万円)で、KWバリアント4コイルオーバーが6499ユーロ(約103万円)、デカールセットが5695ユーロ(約90万円)となっている。