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ディーラー検査で突きつけられた厳しい現実
ヘッドライト光量不足でASSY交換が必要!?
10年15万kmといえば立派な経年車。買い替えか悩む頃合いだが、最近は新車価格もことさら高い。延命処置を図って、まだまだ乗り続けようと考えるひとも多いことだろう。本誌所有のレガシィアウトバックもまだまだ現役選手として頑張ってもらおうと思っていた。
そしてやってきた車検時期。事前チェックのために行きつけのディーラーに入庫すると、厳しい現実が……。ヘッドライトの劣化による光量不足を指摘されたのだ。確かにレンズの黄ばみが進んでいる。
しかも厄介なのが、そのディーラーでは純正ヘッドライトASSY交換以外の処置はできないと診断されたこと。新品ヘッドライトユニットは24万円、中古でも12万円とかなり高額だが、ヘッドライト磨きやバルブ交換での対応は難しいとのことだった。またフロントハブベアリングの交換なども必要と指摘された。
ディーラー車検の見積もりは40万円以上!?
セカンドオピニオンに駆け込む
走行距離が延びているだけに車検整備に相応の費用がかかることは覚悟していたものの、それほどまでとは想定外。なにせ法定費用も含めた車検費用の見積もりは概算で40万円に達したのだ。
しかし、本当にヘッドライト交換以外に打つ手はないのだろうか? 最善の対策を打つべくセカンドオピニオンとして、A PITスーパーオートバックス東雲を頼ることに。
対応してくれたスタッフの初見では、右側のロービームが酷いとの診断。確かにレンズのくすみが進んでいるが、ヘッドライトリフレッシュでキレイになる可能性はあるという。それでも厳しい場合は、より照射力の高いバルブに交換して車検の基準値クリアを目指すことに。
フレキシブルな対応も量販店車検ならではのメリット
純正部品を使ってのメンテナンスが基本となるディーラーに対して、量販店のメリットのひとつに挙げられるのは、選択できるパーツの種類が多いことだろう。メーカー純正はもちろん純正同等品(リビルト)や強化パーツまで、多彩なアイテムから選べる。リフレッシュついでのチューニングも可能なのだ。
またフレキシブルな対応力も量販店ならでは。実際に今回の車検でもディーラーの提案はヘッドライトユニットASSY交換の一択だったのに対し、A PITスーパーオートバックス東雲ではレンズ磨きやバルブ交換という異なるアプローチで解決へと誘ってくれた。そうした引き出しの多さも量販店の強みといえる。
取り付け車種を選ばないコンパクト設計のオールインワンモデル
さて気になる今回の車検。くすんだヘッドライトは内部の反射板(リフレクター)の劣化が進んでおりレンズ磨きだけでは規定の光量をクリアできなかったものの、照射能力の高いヴァレンティのLEDバルブを投入したら無事、合格ラインに到達。ライトユニット交換をせずに基準値をパスすることに成功した。
また異音が出ていたフロントのハブベアリングは、左側がダメなら右側の寿命も近いはずと、先手を打って左右とも交換することにした。リヤのブレーキパッドも摩耗限界に達していたので補修用に変更。そのほかエアフィルターやエアコンフィルター、バッテリーなどを新調し、検査官による検査も無事に合格。
交換パーツが多かったのにも関わらず約19万円で収まった。ディーラーの見積もりは40万円〜だったので半額以下に抑えられた計算だ。