中国のEV新興企業、「浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)が、新型コンパクト・クロスオーバーSUV「B10」のティザーイメージを公開した。
リープモーターは2015年に設立。バッテリーEV(BEV)、電気モーター、バッテリーなどの開発を中心に手掛け、ステランティスと資本提携している現在は、中国最大のEVスタートアップのひとつに成長している。9月にはシティカー「C10」や、同社初のグローバルモデルとなるミッドサイズSUV「C10」が発売された。
そして、それらに続くのが「B10」だ。このコンパクトな電動SUVは、中国のEVメーカーがヨーロッパで発売する3番目のモデルで、キア「EV3」やヒョンデ「コナ」の潜在的なライバルとなる。
公開されたティザーイメージでは、特徴的な鋭く尖ったノーズ、傾斜したボンネット、突き出たバンパーを確認することができる。シルエットは比較的ボクシーで、前後の短いオーバーハングから車内スペースを最大限に広げていることがわかる。
車体側面ではフラッシュドアハンドルを採用。リヤクォーターウィンドウはキックアップした処理がされている。また、リヤセクションでは全幅ライトバーと接属するスリムなLEDテールライトの一部も見てとれる。
車体にはリープモーターが新開発した「Bプラットフォーム」が用いられ、BMW「X1」とほぼ同サイズのコンパクトSUVとなる。また、最新の電気アーキテクチャ「Leap 3.5」も投入。この新技術は、リープモーターが2025年に発売を計画しているさまざまな新モデルの基盤となるものだという。
最大の注目点はその価格だ。リープモーターのラインナップは、T03が約120万円から、C10が約300万円からと、他社と比べるとかなり安い。今回予告されたB10は、C10の下に位置するため、価格は200万円台に設定されるなると期待される。
B10のワールドプレミアは10月のパリモーターショーとなる。また、リープモーターは今後3年間、毎年ひとつの新モデルを発表すると、公式にアナウンスしている。