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先進技術で走行性を大幅向上 後席と荷室容量の広さを十分
エクストレイルは初代モデルを2000年に投入しており、現行型は22年に発売された4代目だ。水平基調のボディは視界が良く、全幅は1840㎜と少しワイドながら運転しやすい。
エクステリア
インパネにソフトパッドを使うなど内装も上質だ。車内は広く、身長170㎝の大人4名が乗車したとき、後席に座る乗員の膝先には握りコブシふたつ半の余裕がある。荷室容量も十分に確保され、ファミリーユーザーも使いやすい。「X e-4ORCE」には、小さな3列目シートを装着する仕様もある。
インストルメントパネル
パワートレインは、全車にハイブリッドのeパワーを搭載した。圧縮比を変化させる機能を備えた直列3気筒1.5ℓターボエンジンが発電を行ない、その電力を使ってモーターを駆動する。発電用エンジンがパワフルだから、モーターの動力性能も高く、加速力は3.5ℓのガソリンエンジンに相当する。特に4WDは、後輪専用のモーターを搭載するため、カーブを曲がるときにも駆動力の制御を綿密に行なえる。
居住性
そのために峠道などでは、操舵角に応じて車両の進行方向が正確に変わる。適度によく曲がり、車両との一体感も得られて運転が楽しい。特に「オーテック」の装着するタイヤは、20インチのミシュラン・プライマシー4でグリップ力が高い。
うれしい装備
月間販売台数 2630台 (23年9月~24年2月平均値)
現行型発表 22年7月
WLTCモード燃費 19.7 ㎞/ℓ ※FF車
ラゲッジルーム
乗り心地も20インチながら角が丸い印象で走りが上質だ。以上のようにエクストレイルは、圧縮比を変化させる発電用ターボエンジンを筆頭に、先進技術を有効活用して走行性能を向上させている。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。