プラグインハイブリッドに生まれ変わり、ネーミングもRS5に
アウディは、車名の命名規則を変更し、電動モデルには偶数、内燃エンジン車には奇数を使用することを決定し、順次導入しているが、A4は今回のフルモデルチェンジを機にセダン、ワゴンともにA5へと改名、「RS」グレードも同様の措置が取られるため、RS4の後継モデルは「RS5」となる。
前世代には、ワゴンボディスタイルはなかったが、セダン(リフトバック)に加えてクーペとコンバーチブルのボディスタイルが用意されていた。しかし、クーペとコンバーチブルは需要が低いため、新世代ではセダン(スポーツバック)とアバント(ワゴン)の形で販売される。
スペインの暑い天候下で捉えたプロトタイプは、標準のA5よりも大幅にワイド化されたボディと非常にアグレッシブなフロントエンドが特徴で、現在のすべてのRSモデルとは異なり、この新しいRS5には左リアフェンダーに2つ目の「燃料フィラー」キャップが存在している。これは、次世代RS5が電動化(プラグインハイブリッド)されることを明確に示唆しており、ハイブリッドエンジンを搭載した最初のRSモデルとなる。
量産型では、ガソリン車とハイブリッド車向けに設計されたフォルクスワーゲングループの、新しいプレミアムプラットフォーム燃焼(PPC)アーキテクチャーを採用する。
プロトタイプのフロントエンドには、追加の吸気口、幅広のトレッドを収容するワイドフェンダーを装備、足回りには、クロスドリル加工された巨大なブレーキローターが確認できる。また、後部には特徴的な楕円形のデュアルエキゾーストパイプがインストールされていることから、このプロトタイプがA5やS5ではなくRS5であることがわかる。
アウディは新型RS5のパワートレインについては言及していないが、前世代RS5と同じ、2.9リットルV6ツインターボエンジンを搭載、1基以上の電動モーターを積むプラグインハイブリッドパワートレインになると予想される。これにより最高出力は444psから大幅にパワーアップ、同じくプラグインハイブリッドであるメルセデス「AMG C 63 S Eパフォーマンス」の671馬力に対抗、「最強セダン」に名乗りを上げる。
RS5スポーツバックが米国市場に投入されることはほぼ確実だが、RS5アバントを導入するかどうかはまだ不明だ。同社は現在、大型のRS6アバントを販売しているが、2025年が同車の最終モデルになるとみられており、電気自動車の「RS6アバントe-tron」と、プラグインハイブリッドの「RS7アバント」の両方がそのギャップを埋めることになる。