公用車に2000万だと・・・?
UP.FITは、テスラを専門とするEVカスタムブランド「Unplugged Performance」(アンプラグドパフォーマンス)に設定されている一部門で、警察はもちろん、消防、軍事など様々な用途に使用される予定だ。
具体的には、サイレン、警告灯、専用に開発された無線、コンピューターシステムを装備。戦術、軍事、捜索救助任務など、あらゆるミッションに向けてカスタマイズ可能だ。また、囚人護送、警察犬収容などのスペースも備えるが、現在最大の目的としているのは、警察の薬物乱用防止教育 (DARE) イニシアチブの大きな一部になることだという。
このサイバートラック警察車両は、カリフォルニア州アーバイン警察署の所有物となっている。同署のマイケル・ケント署長は、「ABC 7」とのインタビューで、「車高を下げたトラックや、上げられたトラックでも、またはPTクルーザーでもサイバートラックでも、これらの車両はカスタムグラフィックと、あらゆる年齢層の自動車愛好家の好奇心をそそる機能で人々を魅了します。この車両を保有する国内初の警察署であることを誇りに思います。」と述べている。
しかし、このコメントは、実は多くの市民がこのテスラに対して抱いている、主な懸念を浮き彫りにしている。トラック自体の価格と、DARE任務に備えるための約2万1000ドルの改造費がなんと13万2千ドル以上(約2千万円)以上するためだ。ケント氏が提案するように、PTクルーザーが人を集めるのであれば、クライスラーを選ぶことで納税者の約12万2000ドル(約1千800万円)を節約するのはどうだろうか?などという意見さえ見られるという。
また、アーバイン警察署のインスタグラム動画へのコメントには、「国の笑いものになったね。ここの住民が、自分たちのポケットから出るこの無駄なお金についてどう思うかは想像に難くない」とあったほか、「警察予算を削減するにあたってこれほどの無駄はない、彼らはそれを我々の顔に押し付けている」などのコメントも多数寄せられているという。
一方、「批判されているけど、とても威圧的に見えると思う!」や、「素晴らしい!道を逸れた子どもたちへ、更生への道を見つける役目になるなら、やる価値はあります!」などこの動きを称賛する意見もみられ、ケント署長も、費用に関して同じ意見を述べた。「こうした会話は数値化できないものです。本当に貴重なものだからです」と断言している。
個人的な感情はさておき、このような巨額の投資が、お金を使った今、確実に報われることを期待したいという思いは、世界共通と言えそうだ。