アルピーヌによって開発された3.5リットルV6ツインターボエンジンを搭載。

市販化濃厚…アルピーヌ次世代ハイパーカー、「アルペングロー」水素V6モデルを発表!最大730馬力

アルピーヌ アルペングロー Hy6
HY6は、同社が2024年に公開した「アルペングロー Hy4」の後継モデルで、水素の「Hy」とV6の「6」が組み合わされている。公開されたプロトタイプは、Hy4の2倍のパワーを生み出す、新開発の水素V6パワートレインと、よりアグレッシブに改良されたエクステリアデザインが特徴となっている。

アルピーヌは、次世代水素ハイパーカー「アルペングロー Hy6」をパリモーターショー2024で初公開した。

アルピーヌ アルペングロー Hy6

HY6は、同社が2024年に公開した「アルペングロー Hy4」の後継モデルで、水素の「Hy」とV6の「6」が組み合わされている。公開されたプロトタイプは、Hy4の2倍のパワーを生み出す、新開発の水素V6パワートレインと、よりアグレッシブに改良されたエクステリアデザインが特徴となっている。

アルピーヌ アルペングロー Hy6

搭載されるパワートレインは、アルピーヌによって開発された3.5リットルV6ツインターボエンジンを搭載、最高出力はHy4の340psから700psへと大幅に向上し、最大トルクは770Nmを実現している。4つのチェーン駆動オーバーヘッドカムシャフトと、1気筒あたり4つのバルブを備え、水素のみで動作する。また、燃料は3つの高圧水素タンクにガス状で貯蔵され、動力は6速シーケンシャルXtracギアボックスを介して後車軸に伝達される。

新しい水素心臓部に加えて、いくつかのスタイリングのアップデートが施され、より洗練された外観へと進化した。注目すべき変更点としては、ボンネット上の追加のエアスクープ、透明なエンジンカバー、より従来的なリアウィングを備え、再設計されたリアデッキなどだろう。

車体はすべてカーボンファイバー製で、全長は5.20m(204.7インチ)で、エキゾチックなプロポーションを構成、先代モデルのラップアラウンドグリーンハウス、未来的なライトユニット、透明なブレードは継承しており、未来のルマンレーサーのようだ。

アルペングロー Hy6の基盤については「さまざまな変更と技術的強化」が施されていると述べる以外、詳細には触れていないが、024 年 5 月に初公開されたアルペングロー HY4 の走行プロトタイプのリジェ LMP3 シャーシのバージョンを採用している可能性が高い。

アルピーヌは、2028年以降、ルマン24時間レースへの水素駆動レースカーの参加をFIAに承認するよう働きかけており、このモデルもレースを見据えている。しかし、同社のチーフデザイナーは最近、「開発哲学は当初、レース用に設計されたバージョンを支持していますが、量産に移行する可能性があります」と認めており、量産バージョンが視野に入っていることは確実と見ていいだろう。

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APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…