プロトタイプはフロントエンドがほぼ露出、スリムなヘッドライトとフロントバンパーに統合された、垂直のLEDデイタイムランニングライトを備えたアグレッシブな顔をしていることがわかる。大きなグリルは大部分が覆われているが、黒いトリムが下部のバンパー吸気口に接続している。ただし、この露出したフロントバンパーは、カモフラージュされたバンパーが破損し、新しいバンパーに交換しただけの可能性もあるという。
側面では、フラッシュドアハンドル、Cピラーにマウントされたリヤドアハンドルが見てとれるほか、リヤフェンダーには充電ポートが確認できる。後部では、トランクリッドに組み込まれた中央のブレーキライトと、L字に曲がったスリムなテールライトが配置されている。また、5本スポークホイールは、ボディワークに対して小さすぎるように見えるため、エントリーレベルのトリムである可能性がありそうだ。
キャビン内では、X字型の4本スポークを備えた新しいDSステアリングホイールで、未来的なDS“M.i. 21 マニフェスト・コンセプト”を彷彿、今後のDSモデルの新しいアイデンティティとなる可能性が高い。
現段階で、この新型フラッグシップはDS 8と呼ばれる可能性が高く、プジョー408やシトロエンC5 Xを彷彿とさせるクロスオーバーのファストバックボディスタイルを採用する。しかし、これらのモデルはEMP2プラットフォームを採用しているのに対し、DS8はより新しいSTLA ミディアムアーキテクチャを使用する。完全電動ドライブトレインで駆動し、98kWhのバッテリーでWLTP走行距離が435マイル(700km)を超えることが確実視されている。また最高出力230psを発揮するシングルモーターの他、最高出力388psを発揮するデュアルモーターバー仕様も提供されると思われる。
DS 8は、2024年後半または2025年初頭に発売される予定で、DS9の後継車となり、DS3、DS4、DS7 のラインナップに加わることになる。