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車内外から点灯・フラッシュ!
車両盗難や部品盗にイタズラ被害までその程度を問わず、犯罪者が好む駐車環境というものがある。第三者の目に触れないように存在を隠して行う場合が専らだからこそ、人目につきづらく、隠れて作業もしやすい駐車環境は要注意。
特に灯りが届きにくい暗い場所は、彼らにとって格好のターゲットとなる。付け加えれば、視界を遮り物音が伝わりづらい雨の日も犯罪発生率が高いという。
対策としては、その思考を理解した上で逆の環境に近づければいい。いわく、明るく、目立ち、犯罪対策済であることが一目で分かる状況だ。
近接点灯するセンサー式のライトは窃盗犯に敬遠されるだろう。はたからも接近を示す格好の指標になり、常時点灯ほどのランニングコストも発生しづらいので一石二鳥だ。
自宅駐車場で警戒を強める場合は、ひと気を感じさせる対策も効果的。犯罪者側からの目線で見ると、自宅備え付けの駐車場では、家の灯りがないことがノーマークの証ともなる。ほのかな灯り程度でも、警戒の対象もなってくれる。
駐車位置を示すマーキングライトも、光量自体は僅かながら、駐車枠が引き立って見えるため、とかく目立つという点では効果的。犯罪回避の決定打とはならずとも、気分的に敬遠される効果があるかもしれない。
一方、車両側からの発光は、防犯対策済の証でもあるため、いまなおその抑止効果は高い。例え実際にはセキュリティ未対策のダミーライトだけでも、とかく犯罪被害のリスクが高い暗がりではその実体以上に抑止効果は高くなる。
物理ロック効果に加えて抑止効果にも期待
昔からある定番の物理ロックデバイスもいまだ健在。というよりも、高度化する犯罪手法とのイタチごっこが続くなか、原始的なアナログ手法の分、解除方法も力技にならざる得ないことからプロの窃盗犯に敬遠される向きもあり、今再び注目が集まっている。
持ち去りを防ぐ要所となるのは、主にステアリングハンドルとタイヤホイールの2つ。車両を持ち去る際には触れずにおけない場所だけにそのままにはしておけず、無理矢理キャンセルさせようにも手間と時間は掛かる。
よりお薦めしたいのは、いずれかだけではなく二重の装備。解除の手間が掛かれば掛かるほど、効率重視のプロの窃盗集団は敬遠する。その分、通常の乗降時も手間が掛かるものの、とりわけ注意が必要な駐車位置でこそ活用するなど、ケース別の手法として常に車載しておくのもいいだろう。