メルセデス・ベンツGクラスのBEV仕様「G 580 with EQテクノロジー」が上陸!

メルセデス・ベンツ日本は10月23日、GクラスのBEV仕様「G 580 with EQテクノロジー」の日本導入を発表した。まず発売されるのは導入を記念した特別仕様車「エディション1」で、税込車両価格は2635万円。ハンドル位置は左右から選べる。納車は11月からの予定だ。

四輪それぞれにモーターを搭載し、総合で587ps/1164Nmを発揮。116kWhバッテリーにより、一充電走行距離はWLTCモードで530kmを実現

G 580 with EQテクノロジー(以下G 580)」には、四輪それぞれに独立したモーターを搭載。2速のトランスミッションと制御システムとともにeATS(電動パワートレイン)を形成している。各モーターは147ps/291Nmを発揮し、トータルでは587ps/1164Nmを引き出す。この4輪独立式モーターによって、その場で旋回可能なGターン(※1)や、回転半径(※2)を大幅に縮小させるGステアリング(※1)など、最先端のオフロード走行を可能にしている。また、最大渡河水深はG 450 dの700mmを上回る850mmを実現。電気自動車でありながら内燃機関モデルと同等またはそれ以上の卓越したオフロード走破性を備えている。
※1:公道では使用できない
※2:通常時の最小回転半径は6.3m

駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は116kWh。合計216個のセルを12のモジュールに収めたモジュラーデザインを採用している。最大4mm厚のスチール製ラダーフレームに組み込まれたバッテリーは、車両の低重心化に貢献すると同時に車体剛性を大幅に高めている。また、泥や水の侵入を防ぐため、バッテリーはねじり剛性に優れたケースに収められており、激しいオフロード走行でも卓越したパフォーマンスを発揮する。この大容量リチウムイオンバッテリーと高効率な同期モーターによって、530km(WLTCモード)の一充電航続距離を実現した。

エクステリアデザインの基本は既存のGクラスと共有するが、後端を持ち上げた力強いボンネットフード、リヤホイールアーチに加えられたエアカーテンなど、随所にBEV専用のディテールがあしらわれ、先進的なルックスを実現。

テールゲートにはスペアタイヤに代わり、スタイリッシュなデザインボックスが備わる。これもBEVならではの特徴だ。なお、ボックス内は充電ケーブルや工具などが収納できるため、実用性にも優れている。

導入されるG 580はAMGラインパッケージが標準装備となるほか、「エディション1」にはナイトパッケージやブラックペイントの専用20インチAMGアルミホイール、ブルーアクセントをあしらったサイドストリップライン、ブルーブレーキキャリパーなど数多くの専用装備がプラスされている。また、LEDライトバンドとブラックのパネルがフロントマスクに先進的な表情を与える「ブラックパネルラジエターグリル※」をオプションで設定している。
※ブラックエクステリアパッケージ(税込38万円)装着時に装備

上質な素材とクラフトマンシップが融合したラグジュアリーなインテリアは、丸型のエアアウトレットや助手席側のグリップハンドルなど、Gクラス伝統のデザインを踏襲。特徴的なデフロック機能のスイッチ周辺はG 580専用に再設計され、GターンやGステアリングの起動スイッチがレイアウトされている。

また、MBUXや最新世代のマルチファンクションステアリングホイール、キーレスゴー、ブルメスター製3Dサラウンドサウンドシステムなど、最新の装備を取り入れることで 先進性と利便性も大幅に高められている。

G 580にはAMGラインパッケージに加えて、ナッパレザーシートやナッパレザーダッシュボード、MICROCUTルーフライナーなどが標準装備となり、インテリアをより贅沢に彩る。

「エディション1」専用装備としては、ステアリングホイールやシート、ダッシュボードなどの随所にブルーステッチが施されるほか、インテリアトリムにはブルーアクセントが織り込まれたAMGカーボンファイバーインテリアトリム(ブルーアクセント)を採用。Gクラス初のBEVに相応しい個性的かつ先進的な空間を創出している。

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