最後のハイパワークラシックシェイプのモーガン・スポーツカーを象徴するもので、プラス8の⽣産開始以来50年以上にわたる系譜に終⽌符を打つモデル
モーガンの現在のフラッグシッモデル「プラス・シックス」は2025年早々に終了する。このたび登場した限定モデル「ピナクル」は、最後のハイパワークラシックシェイプ・スポーツカーを象徴するモデルで、1968年に登場したV8エンジン搭載車「プラス・エイト」の生産開始以来、50年以上にわたる系譜に終止符を打つものでもある。なお、2025年には「プラス・シックス」の後継を担う新型のフラッグシップモデルが発表される見通しだ。
「プラス・シックス」は、CXジェネレーション接着アルミニウムプラットフォームを採用した最初のモーガンであり、ターボチャージド・エンジンを採用した最初のモーガンでもある。このエンジンとプラットフォームの組み合わせは、ピニンファリーナとのコラボレーションによってデザインされたモーガンの限定バルケッタ「Midsummer(ミッドサマー)※動画参照」のベースとして採用された。
そんな「プラス・シックス」のパワートレインは、340ps/500Nmを発するBMW製3.0L直列6気筒ターボエンジンと8速ATの組み合わせで、4.2秒の0-100km/h加速、267km/hの最高速を実現している。
限定車「プラス・シックス・ピナクル」は、モーガンのオーダーメイドの実⼒を⽰すもので、今までのプラス・シックスのオーダーを通じて顧客からリクエストされた、最もエクスクルーシブな「スペシャル・オプション」の厳選されたセレクションを特徴としている。
ブリッジ・オブ・ウィアーとの共同開発による3種類の新しいモーガン・レザー・オプション、「Fawn(フォーン)」「Explore(エクスプローラ)」「Riviera(リビエラ)」を中心としたスタイリングの3種類のインテリアパックを用意。「フォーン」は明るいキャメルタン、「エクスプローラ」はペブルグレインテクスチャー(小石目調)のダークブラウン、そして「リビエラ」はソフトブルーとなる。
インテリアでは、レザーオプションを補完する天然シープスキンカーペットを採用。これらのカーペットは厚みがあり、柔らかく、足元やリヤバルクヘッドまでラグジュアリーな雰囲気を演出する。各カーペットは 3種類のレザーオプションと完璧にマッチするカラーで、深いパイル地のカーペットは滑らかなレザーに対して⾼い質感のコントラストをもたらす。
モーガンのモデルレンジには様々なシートステッチパターンがあり、ホリゾンタルプリーテドとキルトツインニードルステッチはオーナーに人気の選択だ。「プラス・シックス・ピナクル」では、モーガンのデザインチームがトリムショップの職人と密接に協⼒し、両オプションを組み合わせたユニークなステッチパターンを開発。このパターンは、シートバックを垂直に駆け上がるようにデザインされ、その後、収束して交差し、ピナクルのロゴが上部に表⽰される。
さらに、モーガンの限定特別プロジェクト「ミッドサマー」のコックピット周りに初めて採用されたチーク材の採用も特徴で、チークベニアのセンターコラムとソリッドチークのダッシュボードローワーレールが装備されている。日本の寄木細工からインスピレーションを得たピナクルのロゴは、センターポールベニアにアルミニウムではめ込まれている。
エクステリアでは、ホイール、ストーンガード、ダッシュボードにサテンウォームシルバー(ミネラルシルバー)仕上げが施されている。この色は、シャンパンと勝利を連想させる色として選ばれたものだが、どのようなボディカラーと組み合わせてもニュートラルになるよう、柔らかく仕上げられている。
さらにポリッシュ仕上げのル・マン・スタイルの跳ね上げ式フューエルフィラーキャップも装着。このフューエルキャップの仕上げは、プラス・シックスに初めて装備された新しいエクステリアミラー、インテリアミラー、ステアリングホイールセンターとコーディネイトされており、モーガン全モデルに対する継続的な品質向上の哲学が表現されている。