オールラウンドに周りを見せてくれる、オールラウンドSUV
初代パスポートは1993年にいすゞ「ロデオ」のOEMモデルとして誕生。3代目となる現行型は2019年に自社開発により発売され、2021年にフェイスリフトを受けている。「トレイルスポーツ」は 、オフロードでのトラクション性能を向上させるオールテレーンタイヤと、専用チューンサスペンション、車体を保護するスキッドプレートを備えた初のホンダSUVとして、2022年に導入されている。
新ティザーイメージでは、独立型インフォテインメントディスプレイやトランクエリアなど、内装も見ることができる。また、目立つ「パスポート」の文字、「トレイルスポーツ」のバッジ、魅力的なボンネットの装飾、馬蹄形のDRLなども確認できる。
画像では、31インチの全地形タイヤに18インチのホイール、明るいオレンジ色のフロントリカバリーポイントが装備されていることがわかった。フロントオーバーハングが短いため、アプローチアングルが鋭くなり、地形が厳しくなったときに少し力を発揮するだろう。
しかし、最大の魅力はオプションの「TrailWatch」システムだ。フロント、リア、サイド、360度のカメラビューとタイヤパスガイドラインを備え、通常は推測するしかない障害物 (たとえば、見通しのきかない頂上や狭くなる道など) をナビゲートするように設計されている。また、ロックスライダー、フロントスカッフ プレート、オーバーランディング対応のMOLLEストレージシステムなど、幅広いアクセサリラインアップも展開している。
これまで公開されたプロトタイプの公式リーク画像では、擬装されたトレイルスポーツが性能テストを受けている画像や動画を多数公開。砂地や岩場のトレイルを走り抜け、深い水の中を歩き、急な坂を登ったり降りたりする様子が映し出されている。
ホンダは、地上高やアプローチアングル、ブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルなどの技術的な詳細は公開していないが、プロトタイプには、少なくともジェネラルのオフロードシューズが履かれていることがわかる。また、パスポートは伝統的にロード重視のSUVであり、フォード「ブロンコ」や、ジープ 「ラングラー」のようなクローラーの本格的なライバルではないことを考えると、地形にうまく対応している様子が伺える。
パワートレインは、3.5リットルV型6気筒エンジンをキャリーオーバーするが、現在の最高出力284psを超えてくることが期待されているほか、現行の9速オートマチックトランスミッションが「高強度」の10速ユニットにアップグレードされることも明らかになった。また、トルクベクタリング機能を備えた第2世代のi-VTM4全輪駆動システムを通じて、四隅に動力が送られる。
同社は、新型パスポートトレイルスポーツ新型を、「これまでで最も冒険に強く、高性能なホンダSUV」と表現し、エンジニアらがモアブの岩場からミシガン州西部の砂丘を抜けて、アパラチアのぬかるんだ道まで、あらゆる場所でこのSUVをテストしたという。
プロトタイプでは細かいデザインの詳細についてはあまり明かされていないが、新型はこれまでで最もボックス型で、1993年の初代や1997年の後継モデルよりもさらに角張っているが、後継モデルの傾斜したCピラーは、次期SUVにも採用されているようだ。
ワールドプレミアの正確な時期は不明だが、今後数週間に迫っていることはあ違いなさそうだ。